【ツール・ド・フランス2023 第3ステージ結果速報】今大会最初のスプリント勝負はヤスペル・フィリプセンに軍配

ツール区間通算3勝目のヤスペル・フィリプセン

スペイン・バスク地方アモレビエタ・エチャノからビスケー湾を眺めつつフランス・バイヨンヌまで187.4km、平坦ステージ。アクチュアルスタートのあと、山岳賞ジャージを纏うニールソン・パウレス（EFエデュケーション・イージーポスト）が2日連続で山岳ポイント収集のための旅に出る、同行者はローラン・ピション（チーム アルケア・サムシック）。

パウレスは7ポイントを加算し山岳賞2位のタデイ・ポガチャル（UAEチームエミレーツ）に対し11ポイントの差をつけることに成功。中間スプリントポイントはピションが先頭通過、メイン集団ではマイヨ・ヴェール着用中のヴィクトル・ラフェ（コフィディス）が早々に抜け出し3位通過で15ポイントを加算、レース終了後にポイント数で並ばれたもののマイヨ・ヴェールのキープに成功している。

全ての山岳ポイントを集め終えたパウレスは残り距離81kmでペダルを緩め、ピションは吸収された残り距離37.5kmまで独走しこの日の敢闘賞を手に入れている。メイン集団は集団スプリントへと向けた位置取り争いをしながら速度をあげ、サム・ウェルスフォード（チームDSM・フィルメニッヒ）やアレクセイ・ルツェンコ（アスタナ・カザクスタン チーム）がパンクによるホイール交換などもありつつ残り距離を消化していく。

バイヨンヌの市内に入りスーダル・クイックステップが先頭でフラムルージュ、ラスト500mから牽引したマチュー・ファンデルプールのリードアウトでヤスペル・フィリプセン（共にアルペシン・ドゥクーニンク）が加速しそのままフィニッシュラインに飛び込んだ、フィリプセンはツール通算3勝目。2位にフィル・バウハウス（バーレーン・ヴィクトリアス）、3位はカレブ・ユアン（ロット・デスティニー）、フィリプセンの番手につけたワウト・ファンアールト（ユンボ・ヴィスマ）は危険回避で踏みやめている。

「緊迫したフィニッシュだったけど、これがツール・ド・フランス、ヨナス（リカールト）とマチューのリードアウトは素晴らしかった、勝利できて本当に嬉しい」フィリプセン勝利後インタビュー