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サイクル ロードレース コラム 2023年3月17日

【Cycle*2023 ミラノ〜サンレモ:プレビュー】春のクラシックシーズン到来、今年もモホリッチが鮮やかなダウンヒルを披露する

サイクルロードレースレポート by 山口 和幸
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2022年、モホリッチがゴールまで逃げ切った

2022年、モホリッチがゴールまで逃げ切った

「リスクを犯してもここで勝負するつもりだった」とモホリッチ。しかし栄冠と悲劇は紙一重だ。アタックしてすぐに舗装部を外れて側溝に逸脱したが、両輪をジャンプさせて道路に生還した。さらに途中のコーナーでは両輪を滑らせてタイムロス。平坦路に出る最後のコーナーではチェーンが外れたが、乗車したまま修正した。

「プッシュしすぎたかもしれないし、エネルギーを保てばよかったのかもしれないけど、それをやり遂げることができてよかった」

後続集団との差はわずかだったので、平坦路となるサンレモの目抜き通りでも全力でペダルを踏み続け、ゴールまで逃げ切った。スロベニア選手が勝ったのは初めてだった。

「トレーニングで昇降式シートポストを試してみたら、こんなに速く走れるのかとびっくりした。だからレースが楽しみだった」というモホリッチ。2023年も同じシステムを導入することがSNSなどですでに報じられている。

有力候補はまだたくさんいる。3月15日に開催されたミラノ〜トリノのゴール勝負で2位に甘んじたモビスター チームフェルナンド・ガビリア(コロンビア)が雪辱を期して乗り込んでくる。アスタナ・カザクスタン チームマーク・カヴェンディッシュ(英国)、ボーラ・ハンスグローエサム・ベネット(アイルランド)もスプリント勝負を狙う。さらに圧倒的な爆発力を持つアルペシン・ドゥクーニンクマチュー・ファンデルプール(オランダ)など。

UCIワールドチームは全18、ワイルドカードの7チームを加えて合計25チーム、1チームは7人編成。2023シーズンがいよいよ本格化する。

2020年、ファンアールトがアラフィリップを撃破

2020年、ファンアールトがアラフィリップを撃破

2019年優勝のアラフィリップ。左が2位オリバー・ナーセン、右が3位クフィアトコフスキ

2019年優勝のアラフィリップ。左が2位オリバー・ナーセン、右が3位クフィアトコフスキ

文:山口和幸

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山口 和幸

ツール・ド・フランス取材歴25年のスポーツジャーナリスト。自転車をはじめ、卓球・陸上・ボート競技などを追い、日刊スポーツ、東京中日スポーツ、Number、Tarzan、YAHOO!ニュースなどで執筆。日本国内で行われる自転車の国際大会では広報を歴任。著書に『シマノ~世界を制した自転車パーツ~堺の町工場が世界標準となるまで』(光文社)。2013年6月18日に講談社現代新書『ツール・ド・フランス』を上梓。青山学院大学文学部フランス文学科卒。

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