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サイクル ロードレース コラム 2023年3月17日

【Cycle*2023 ミラノ〜サンレモ:プレビュー】春のクラシックシーズン到来、今年もモホリッチが鮮やかなダウンヒルを披露する

サイクルロードレースレポート by 山口 和幸
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2022年、ワウト・ファンアールト、ファンデルプール、ポガチャルがアタック

2022年、ワウト・ファンアールト、ファンデルプール、ポガチャルがアタック

レースはここから地中海沿岸を西に進む後半戦に突入。勝利をにらんだ戦いが本格化する。このあたりの地中海沿いは断崖になっていて、トンネルも多い。そして残り21.6km地点にあるチプレッサの丘(標高239m)と、残り5.5kmのポッジオ・ディ・サンレモ(標高160m)が勝負のポイントと言われている。ゴールはサンレモの目抜き通りであるローマ大通りだ。

勝負の行方に最後の2つの上りが関わってくるのは当然だが、ここでアタックすれば勝てるなどという保証はない。

「ゴール勝負になればスプリンターにはかなわない。チプレッサで仕掛けて優勝争いを絞り込んでから、ポッジオ・ディ・サンレモで勝負に出たい」

「ポッジオ・ディ・サンレモで猛烈なアタックを決めることでゴールまでの5.5kmを逃げ切ることができる」

「最後のポッジオ・ディ・サンレモはそれほどきつい上りじゃないから、そこでパンチャーを逃さなければローマ通りでスプリント勝利できる」

有力選手がそれぞれの思わくを描いてフィナーレを迎える。その動きをチェックしながら観戦するのが実に面白い。

ポッジオ・ディ・サンレモの下りからモホリッチが勝負に出た

ポッジオ・ディ・サンレモの下りからモホリッチが勝負に出た

ところが2022年は2つの上り坂でも、ゴール勝負でもなく、ポッジオ・ディ・サンレモからの短い下りが勝利の女神の行方を決めた。スロベニアチャンピオンのモホリッチが最後の下り坂で抜け出すことに成功したのだ。チームメートの新城幸也は新型コロナウイルス感染後の初レースとなったが、エースをアシストする役割を果たし、勝利に貢献した。

このレースでモホリッチが使用したのが、マウンテンバイク選手が使用する昇降式シートポストだ。ハンドルバーにあるボタンを押すとサドルの固定が解除されるシステムで、体重をかければ沈み込み、お尻を浮かせば油圧により上昇する。ダウンヒル時には重心を下げたほうが安定走行できるのが利点。重さが欠点だが、チームは軽量化されたものを入手していた。

モホリッチはダウンヒルがうまく、新城らチームメートはポッジオ・ディ・サンレモまで集団のままレースをコントロールするのが作戦。モホリッチがポッジオ・ディ・サンレモからの下り坂で計画通りにアタックした。ポッジオ・ディ・サンレモの下りはテクニカルだが、ここでモホリッチのアドバンテージが発揮される。

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