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【ツール・ド・フランス2023 ルートプレゼンテーション】スペインのバスク地方で開幕!タデイ・ポガチャル「このコースはとても楽しく感じられるもので、ボクは好きだな」
サイクルロードレースレポート by 山口 和幸ルートマップ
2022年の総合優勝者ヨナス・ヴィンゲゴーは今回のコースプレゼンテーションに参加しなかったが、ユンボ・ヴィスマチームのメリジン・ゼーマン監督は「2023年のピレネー山脈のステージは、これまでよりも難易度が比較的低くなっている」と分析。「それでも、バスク地方でのスタートということもあり、最初の週からかなり難しい。誰が優勝候補かはすぐに明らかになる」と語った。
1992年にバスク地方のサンセバスティアンで開幕したとき、ピレネー山脈は第2ステージのサンセバスティアン〜ポー間のマリーブランク峠しかなかった。そのコースプレゼンテーションが行われた前年のパリ国際会議場にボクも出席していたのだが、「ピレネーなきツール・ド・フランス」と各社が愚痴を口にしたことに対して、当時の最高権威ジャンマリー・ルブランは、「君たちはマリーブランクを上ったことがあるのか!」と気を吐いていたのが印象的だった。実際のレースではこの峠で新鋭リシャール・ヴィランクが大逃げしてマイヨジョーヌを獲得。レースががぜん面白くなったのは事実だ。
第6ステージが本格的なピレネー山脈となり、ツール・ド・フランスファム・アベックZwiftでの天王山ともなっているツールマレー峠を通過する。さらにスキーリゾートのコトレ・カンバスクにゴールするという超難関コースが設定された。
そして休息日前日、第2週の日曜日に行われる第9ステージは中央山塊にあるピュイ・ド・ドームがゴールとなる。1964年、ジャック・アンクティルとレイモン・プリドールというフランスの両横綱が激闘を繰り広げた山岳だ。そのとき撮影されたのが両者のヒジが接触しているのをとらえたシーンで、その写真はいまでも公式記録などで見かける伝説の象徴となっている。
アンクティルはツール・ド・フランス最多5回の総合優勝を誇る名選手。一方、プリドールは「万年2位」と言われながらも絶大な人気を誇った選手。マチュー・ファンデルプールの祖父だ。
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