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サイクル ロードレース コラム 2022年9月12日

【Cycle*2022 ブエルタ・ア・エスパーニャ レースレポート:第21ステージ】自転車大国ベルギーに44年ぶりの栄光!神童と呼ばれたレムコ・エヴェネプールが若き王に「本当にみなさんありがとう。それじゃあ、パーティーで!」

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
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カメラに手を振るバルベルデ

カメラに手を振るバルベルデ

バルベルデの1度目のフィニッシュライン通過を見届けると、いよいよ、集団は本格的なバトルへと飛び込んだ。

しかも2度目のライン通過へ向けて、モビスターとイネオス・グレナディアズがスピードを上げた。すでに前夜、大多数は総合争いの緊張感から解き放たれていたはずだったのに……総合2位エンリク・マスと総合7位カルロス・ロドリゲスが夢中でスプリントへ打って出た。慌てて総合6位テイメン・アレンスマンのチームメートも着順を潰しに走った。ロドリゲスに対する総合リードは、たったの1秒しかなかったから!

最終的にはマスが1位通過で、3秒のボーナスタイムを競り落とした。いや、むしろ、20ptを積み重ね、ポイント賞3位に浮上した。おかげで人生3度目の総合2位で手にしたUCIポイント680ptに加えて、ポイント賞3位としてのUCIポイント20ptをも収集。モビスターのエースとして、来季のワールドツアー残留に向けた大切なミッションを達成した。

一方でDSMアシスト勢の奮闘で、21歳ロドリゲスは5位通過に終わり、ボーナスタイム収集と総合6位浮上の大胆な試みは失敗に終わった。ちなみに3位通過は同僚のリチャル・カラパスだった。総合エースの1人として大会に乗り込みながらも、序盤でタイムを大きく失い、そのせいか「常勝軍団」イネオスは2014年以来8年ぶりにグランツール総合制覇を逃した。それでもカラパスは、英国チームの一員として走る最後のグランツールでーー来季はEFに移籍ーー、ステージ3勝と山岳賞の底力を見せた。

直後に始まった今大会最後の「逃げ」は、ユリウス・ヨハンセンとルーク・プラップが大いに盛りたてた。まるで今大会を象徴するような22歳と21歳の若きコンビにして、いずれ劣らぬ世界屈指のトラックライダー(前者は元団体追抜世界チャンピオン、後者は東京五輪団体追抜銅メダリスト)は、たったの2人きりで、そこから約7周回にも渡って見事な逃避行を繰り広げることになる。

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