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サイクル ロードレース コラム 2022年9月4日

【Cycle*2022 ブエルタ・ア・エスパーニャ レースレポート:第14ステージ】カラパスが今大会2勝目の歓喜!レムコとのタイム差を縮めた王者ログリッチ「このチームの一員であることを嬉しく思う」

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
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この直後にマスとロペスが追いついては来たけれど、ただ後輪に張り付いているだけの2人など一切気にせず、ログリッチは毅然とペダルを回し続けた。残り2kmではレムコとの差をさらに45秒へと広げた。マスはその後に脱落していったが、ラスト1kmでは、カラパスをわずか10秒差にまで追い詰めた。

「この山のことはよく知っていたんだ。だから自分のペースで走るよう心がけた。決して希望は失わなかった。だって、本当に厳しい上りだということを、分かっていたから」(カラパス)

つまりそこから急な下り坂に入ることも、上手く対処すべき急カーブが待ち受けていることも、カラパスは完璧に理解していた。もちろん下りの勢いを利用して、最終15%の激勾配をハイスピードで駆け上がった。標高2900mを超える地で生まれ育ったエクアドル人が、歓喜のガッツポーズを天に突き上げたわずか8秒後、ロペスとログリッチがフィニッシュラインに飛び込んできた。

やはり標高2800m台の高地出身ロペスがボーナスタイムを6秒収集し、ログリッチは4秒を手に入れた。またアルメイダは27秒後(ログリッチから19秒後)に、ロドリゲスとマスは36秒後にレースを締めくくった。

マイヨ・ロホの到着は、もう少しだけ待たねばならなかった。途中で不運にもパンクに見舞われ、ニュートラルサービスの代車でのレース続行を余儀なくされたアユソだけは、最終的にエヴェネプールと一緒にフィニッシュ。ログリッチが走り終えてから、すでに48秒がたっていた。

それでも残り2kmで早くも45秒遅れていたことを考えれば、レムコはむしろ被害を最小限に食い止めた。ライバルたちに置き去りにされた直後こそ、苦しそうな表情で喘いでいたが、徐々に、いつものペダリングを取り戻していった。

「パニックになる理由なんてない。もしも今日が僕の『バッドデー』ならば、この程度で留められたことに満足してもいい。心配しているとも言えない。だって、ここまでの日々で、他のライバルたちはすでに多くのタイムを失っているし、グランツールの総合争いというのはそういうものだから」(エヴェネプール)

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