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サイクル ロードレース コラム 2022年9月4日

【Cycle*2022 ブエルタ・ア・エスパーニャ レースレポート:第14ステージ】カラパスが今大会2勝目の歓喜!レムコとのタイム差を縮めた王者ログリッチ「このチームの一員であることを嬉しく思う」

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
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調和の取れた時間は、長くは続かなかった。ステージ前半いつも以上に激しくやりあった選手たちは、残り22.5kmで2級山岳ロス・ヴィリャレスに突入すると、再び戦いの渦へと飛び込んでいった。

前線で真っ先に仕掛けたのはサンチェスだった。上りで2度の加速を切った。1度目はルツェンコやシャンプッサンが、先頭に立って穴を埋めに走った。山頂間際の2度目で、38歳ベテランは、ライバルたちからほんの少し距離を開いた。残された選手たちは追いかける代わりに、互いに顔を見合わせ、2日前に山頂フィニッシュを制した絶好調カラパスの後輪を奪い合った。

追走の責任を押し付けられたカラパスは、上りではなく、むしろ短い下りを利用して、単独で楽々とサンチェスをとらえた。残り8.4kmで1級山岳パンデラに上り始めると、シャンプッサンとコンカだけは粘り強く追いついてきたが……無理に振り払おうとはしなかった。ただひたすら、2kmに渡って12.5%の激勾配が続く、最難関ゾーンを待ち続けた。そして残り3.5km、難勾配を利用して、3人まとめて突き放した。

独走に持ち込んだ段階で、もはや逃げの仲間たちは、カラパスにとってステージ争いのライバルではなかったはずだ。むしろ危険は、ほんの30秒後に迫っていた。

なにしろ直前の2級峠で、ユンボ・ヴィスマが、ウルフパックから主導権をむしり取っていた。まずはロベルト・ヘーシンクが強烈なテンポを刻んだ。過去3度のブエルタ総合優勝にすべて立ち会ってきた36歳ベテランは、メイン集団を急速に小さく絞り込み、なによりレムコ親衛隊を一気に4人から2人にまで減らすことに成功した。

2分40秒遅れで最終パンデラ峠へと入ると、今後はクリス・ハーパーが仕事をする番だった。ログリッチの側でグランツールを走るのは初めて……という元ツアー・オブ・ジャパン総合覇者は、前を引き始めたイネオスやモビスターをあえて押しのけて、勾配が厳しくなる部分まで夢中で先頭を引き続けた。

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