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【Cycle*2022 ブエルタ・ア・エスパーニャ レースレポート:第10ステージ】東京五輪金メダリストのログリッチを蹴散らして区間勝利のレムコ・エヴェネプール「マイヨ・ロホで区間を勝てたなんて、すごく素敵な気分だ」
サイクルロードレースレポート by 宮本 あさかついには最後から3番目に出走したプリモシュ・ログリッチが12秒上回り、カバニャは首位の座を追われた。東京五輪の同種目金メダリストもまた、最終走者のレムコに、あっさりトップタイムを塗り替えられてしまうのだけれど。
穏やかな雰囲気で選手に拍手を送る街の人たち
そもそも区間3位カヴァニャと6位ローソン・クラドックを除いて、区間上位には、総合エース級ばかりが並んだ。今大会ここまでまるで影の薄かったミゲルアンヘル・ロペスは、区間9位・1分47秒遅れと、復調を匂わせた。また今ジロ2日目に個人TT勝利をさらいーーたとえ急坂フィニッシュだったといえどもーー、孤独な努力が苦手とのイメージを見事に払拭したサイモン・イェーツは、1分42秒差の区間7位と改めて自らの進化をアピールした。
イネオス・グレナディアーズの若手エース3人組も、期待に違わぬ好走を披露した。テイオ・ゲイガンハートは区間8位に、カルロス・ロドリゲスは1分22秒差の4位に食い込んだ。
なにより先週末はまるで思い通りの走りができなかったパヴェル・シヴァコフにとっては、「キャリア最高の個人タイムトライアル」だった。第1中間地点ではカヴァニャとコンマ差で並び、フィニッシュでも「暫定」2位。最終的にはエヴェネプールから1分27秒遅れの区間5位で締めくくった。グランツール出場7回目にして、個人TTで初のひと桁台に食い込んだことに「ちょっとした驚き」を隠せなかったそうだが、「調子が戻ってきたことを確認できた」と今後2週間に向けて自信もつけた。
一方でUAEチームエミレーツの2人にとっては、少々苦い結果だったかもしれない。コース後半スピードに乗ったジョアン・アルメイダは、フィニッシュ直前にコースを間違え、10秒以上を失った。また前半から飛ばしたフアン・アユソは、終盤に息切れした。それぞれ2分13秒遅れと2分17秒遅れでステージを終えた。
ピュアクライマーとして「いかにタイム差を最小限に留めるか」にこだわったエンリク・マスは、1分51秒遅れの区間10位。2分先に走り出したログリッチに総合で逆転されたせいで、「完全に満足はできない」ものの、非常に良いタイムトライアルができたことには間違いない。
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