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サイクル ロードレース コラム 2022年8月26日

【Cycle*2022 ブエルタ・ア・エスパーニャ レースレポート:第6ステージ】Eスポーツ界のパイオニア的存在である26歳ヴァインがプロ初勝利!マイヨ・ロホ奪取のエヴェネプール「大きな夢が叶った」

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
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「天候も自分の感覚も、その場に行ってみないと分からなかい。だから何も詳しいことは決めていなかったんだ。実際の行動に移すというのは、いつだってデリケートなものだから」(エヴェネプール)

爆発的アタック……と言うよりも、本気の登坂タイムトライアルに切り替えたレムコに、もはや駆け引きも細かい戦術も必要なかった。いつもの通り、高速走行を維持する底知れぬ体力と精神力とを発揮するだけでよかった。すぐに後輪に張り付いたプリモシュ・ログリッチやイエーツも、粘り強さを示したパヴェル・シヴァコフやベン・オコーナーも、レムコの刻むテンポに次第に耐えられなくなっていった。

マイヨ・ロホを着たレムコ・エヴェネプール

マイヨ・ロホを着たレムコ・エヴェネプール

「天候のせいで誰もが苦しんでいた。僕自身は足の調子が良かったから、なにか試す価値があると考えた。良い決断だった。最終的に1人しかついてこれなかった」(エヴェネプール)

そう、エンリク・マスだけは、ぴたりと後輪に張り付いてきた。あらゆる総合ライバルが後方へと遠ざかっていく中で、最終7.5kmに渡って、決してレムコから振り落とされることはなかった。かといって1度もマスが前を引くこともなかった。

「前を引くよう頼んだよ。でも彼は決して引いてはくれなかった。でもそんなことはどうでもいい。最も大切なのは他のエースたちからできる限りのタイム差を奪うことだったから」(エヴェネプール)

その「他のエース」たちは、追走の責任をこぞってログリッチに押し付けた。ただ3連覇中のディフェンディングチャンピオンであり、第4ステージにはマイヨ・ロホもまとった偉大なるチャンピオンだけが、自慢のチーム力に頼れぬ中、孤独に「ラインまで全力を尽くした」。

4枚のカードの中でも最強エース級リチャル・カラパスがラスト8kmで姿を消しながらも、シヴァコフ、テイオ・ゲイガンハート、カルロス・ロドリゲスの3人を残していたイネオスも、ジャイ・ヒンドレー&ウィルコ・ケルデルマンのボーラ・ハンスグローエダブルエースも、数的有利に頼らず、ログラの作業を後ろからじっと見つめ続けた。唯一の例外が19歳のフアン・アユソで、今ブエルタ最年少参加選手は、思い切って単独追走に切り変えている。

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