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サイクル ロードレース コラム 2022年8月22日

【Cycle*2022 ブエルタ・ア・エスパーニャ レースレポート:第3ステージ】サム・ベネットが2日連続のスプリント勝利 ここからはNo.1スプリンターであることを証明する戦いへ「プントスを目指すべきか本気で検討しようと思う」

サイクルロードレースレポート by 福光 俊介
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迎えた最終局面。残り850mでやってきた最後のコーナーは、「このコーナーを良い位置でクリアできれば勝てる」とスタート前に話していたパスカル・アッカーマン(UAEチームエミレーツ)が、フアン・モラノの引きで狙い通り絶好のポジションで通過。そこまでは良かったが、肝心のアッカーマン自身の加速が足りない。それをよそに、逆サイドから上がってきたのは、ファンポッペルとベネットのボーラ・ハンスグローエコンビ。フィニッシュ前150mまで辛抱したプントスは、スプリントラインを確保すると猛スパート。横からはマッズ・ピーダスン(トレック・セガフレード)とダニエル・マクレー(チーム アルケア・サムシック)が迫ったが、半車身差をつけて2連勝のフィニッシュへと飛び込んだ。

仲間と抱き合って喜ぶベネット

仲間と抱き合って喜ぶベネット

「いやぁ、もう脚がいっぱいで...。コーナーのたびに加速するような状況が続いたから、最後は脚の感覚がなくなっていたんだ。正直、スプリントができるかは半信半疑だった。もう最後の直線は必死さ。何とか勝てて良かったよ」(ベネット)

2年前のツール・ド・フランスでポイント賞を獲得し、昨年は“2連覇”を目指すと公言しながら、膝の故障がきっかけで本番には臨めなかった。挙句、当時所属していたドゥクーニンク・クイックステップ(現クイックステップ・アルファヴィニル)の首脳陣との確執までささやかれた。望んで古巣であるボーラ・ハンスグローへに戻った今季、本人にはどこか「もう大丈夫」という意識があったようだが、シーズン前半は1勝にとどまった。なかなかチーム内での信頼を勝ち取れず、ブエルタ出場もギリギリでようやく決まったほど。そんな苦難を乗り越えて、アイリッシュスプリンターの健在を、そして完全復活をアピールする2連勝を演じてみせた。

きっと、今度こそ「もう大丈夫」。それを決定づける要素を、ベネット本人が見つけた。

「スプリントジャージ(プントス)がほしい。まだまだ道のりは長いし、この先何が起こるか分からない。でも、狙うべきか本気で検討しようと思っているんだ」(ベネット)

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