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もう1つ上げるとするならば、第19ステージの、クリストフ・ラポルトのあのアタック。衝撃的でした。たしかに、カウンターアタックで誰か行くんじゃないか、っていう状況ではありました。ラスト3km切ってから、前の選手たちは泳がされていて、たとえばマイケル・マシューズとかパンチャー系の選手が飛び出していくんじゃないか……っていうときに、まさかの、ユンボ・ヴィスマの、ラポルトが飛び出して取るとは!!あれは爽快でした。「おお、そう来たか!」と。
■特別に思い入れを感じた選手はいましたか?
第14ステージで勝利したマイケル・マシューズ
解説する立場として、元チームメートを特別に応援してはダメだ、フラットな感情でやっていくべきだ、と自分に言い聞かせてやったので、実は内心葛藤もしたんです。ルーベのステージで勝ったクラーキー(サイモン・クラーク)もそうですし、マイケル・マシューズもそうですし、マス・ピーダスンもそうですし……。
それ以外で名前をあげるとすれば、クイックステップのミケル・モルコフですね。第2ステージでは、ファビオ・ヤコブセンのリードアウト役として、芸術的なまでの仕事をした。ちゃんと他の選手も潰しつつ、しっかりヤコブセンのために道を確保して、ステージを勝たせた。さらにはヤコブセンが山岳で遅れようものなら、一緒に走って、完走を目指してフィニッシュまで連れて行った。素晴らしい仕事人でした。
でも、第15ステージで、本人が体調不良で遅れてしまった。それでもずーっとひとりで走り続けて、フィニッシュを目指した。結果的にはタイムカットになってしまいますが、でも、多くの人に応援されながら最後まで走り続けたというのも、選手として素晴らしいなと。
勝利だけがこの競技ではないんです。グランツールでの花形はもちろん総合勝者や各賞ジャージ、ステージ勝者ですけど、チームメートのために自分の身を粉にして走る選手もいます。自分の仕事をまっとうする。自分の体調が悪い時にもしっかり最後まで走り切る。そんなモルコフの姿は、元選手として誇らしかったですね。
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ツール・ド・フランス総括|第4回 別府史之のetape par etape
文:宮本あさか
宮本 あさか
みやもとあさか。パリ在住のスポーツライター・翻訳者。相撲、プロレス、サッカー、テニス、フィギュアスケート、アルペンスキーなど幼いときからのスポーツ好きが高じ、現在は自転車ロードレースの取材を中心に行っている。
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