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サイクル ロードレース コラム 2022年8月18日

ツール・ド・フランス2022 総括 | 別府史之のetape par etape

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
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■本当にワウトは強すぎましたね??

驚異的な強さを見せたワウト・ファンアールト

驚異的な強さを見せたワウト・ファンアールト

昨年も今年も個人タイムトライアルで優勝して、さらに山岳でも強い。去年もモン・ヴァントゥで勝ったくらい強かったんですが、でも、今回の2022年のツールのワウトに関して言えば、もはや誰にも手が付けられないほどでした。

個人的に一番驚いたのは、マイヨ・ジョーヌを着て、カテゴリー3級の登りで飛び出して、単独でそのままステージ優勝を飾ったこと。あのステージを見た時に、これは前代未聞だな……と。もちろんマイヨ・ジョーヌを着てステージを勝つ選手はたくさんいますけど、ツール序盤で、マイヨ・ジョーヌ着ているのに攻撃に出る、というのはほとんどない。

長年この競技をやってきて、レースもたくさん見てきましたが、「こんな戦い方があるんだ!」って改めて思ったんです。あれはワウトにしか出来ない走り方だった。ワウトだから通用するというか、あの走りで通用するのはワウトしかいないというか。今のプロトンの中で、彼が飛び抜けた存在だからこそ、ああいう走りができたんではないのかなと。

マイヨ・ヴェール争いは2位とすごいポイント差をつけたし、山岳賞ジャージだって5位ですよ。ちょっとシフトを変えていけば、マイヨ・ア・ポワも狙える位置にいた。つまり本人が望めば、マイヨ・ヴェールとマイヨ・ア・ポワの両方が狙える。ステージも勝てる。さらに、ゆくゆくは、このまま行くと総合も取れちゃうんじゃないか……。恐ろしいパワーを秘めている選手です。

総合向けに走り方をシフトして行けば、総合も行けると思いますよ。ただ今年2022年のこのコースはどうかと聞かれたら、難しいでしょうね。山岳フィニッシュが多すぎて、山岳スペシャリストが活躍するようなツールでしたから。ただ、たとえば過去にブラッドリー・ウィギンスが制したような(2012年)、TTで勝ち上がれるようなコースプロファイルであればチャンスはある。特に「ワウトで総合を狙う」というチームが存在しさえすれば、行けるんじゃないかなと思いますね。

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