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【Cycle*2022 アークティックレース・オブ・ノルウェー:プレビュー】北極に最も近いステージレース リーダージャージ“白夜の太陽”へ、地元ライダーへの期待膨らむ!
サイクルロードレースレポート by 福光 俊介そんな、北極のレースにはUCIワールドチームが6、同プロチームが10、同コンチネンタルチーム3の全19チームがエントリー。なかでも注目は、ツール・ド・フランス第3ステージで勝ったディラン・フルーネウェーヘン(チーム バイクエクスチェンジ・ジェイコ)の参戦だ。
実力・実績で群を抜くフルーネウェーヘンが大会前半戦の主役候補だが、ツール後のリカバリーが進んでいなかったり、コース途中の上りで苦しむようなら、今季2勝のアモリ・カピオ(チーム アルケア・サムシック)や地元開催のレースには確実に合わせてくるエドヴァルド・ボアッソンハーゲン(トタルエナジーズ)らが絡んできそうだ。
もっとも、開催地ノルウェーでは2013年のトル・フスホフト以来となる地元ライダーの大会制覇なるかが最大の焦点となっている。その一番手が、トビアス・ヨハンネセン(ウノエックス・プロサイクリング チーム)だ。「若手の登竜門」と言われるツール・ド・ラヴニールで昨年個人総合優勝を果たし、トップシーンに本格進出した今季は名だたる総合系ライダーと台頭に渡り合っている。次世代スター候補の1人で、自国のサイクリングファンの前でビッグな勝利をつかみたいところ。チームはノルウェー籍で、今大会は同国ライダーで固める予定。このレースの主催者がツール・ド・フランスと同じA.S.O.であることから、将来のツール出場へ向けたロビー活動としても最高の舞台となる。
ノルウェー勢はほかにも充実。6月のツール・ド・スイスで1勝を挙げ、ツールもきっちり完走したアンドレアス・レックネスン(チーム ディーエスエム)や、カールフレドリク・ハーゲン(イスラエル・プレミアテック)、先述のボアッソンハーゲンも個人総合に絡む可能性が十分にある。
かたや、すっかり“逃げのスペシャリスト”として名を挙げたタコ・ファンデルホールンと今年のリエージュ~バストーニュ~リエージュ2位のクイントン・ヘルマンスのアンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ勢、前回のこの大会で3位に入ったヴィクトル・ラフェ(コフィディス)らが、ノルウェー勢の大暴れを阻止しようと動いてくることだろう。イスラエル・プレミアテックは、前回の王者ベン・ヘルマンスに代わってユーゴ・ウルとサイモン・クラークの“ツール劇的勝利コンビ”を送り込む。
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