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【ジロ・デ・イタリア2022 レースレポート:第20ステージ】ヒンドレーが遂にバラ色の衣を纏い、アレッサンドロ・コーヴィがチーマ・コッピの王に「凄まじいステージだった」(ヒンドレー)
サイクルロードレースレポート by 宮本 あさかだからこそ、逃げ集団内のノヴァクに、ゴーサインが出た。最終峠に入る時点で、チームカーから、「お前がステージを取りに行け」との指示が届いた。
そのマルモラーダの山道では、チッコーネとアレンスマンが交互にアタックを仕掛けた。残り8kmほどでケムナが後退し、さらに7kmでフォルモロも振り払われた。そしてノヴァクは、残り5.5kmで、大きな加速を断行する。平均勾配がそこまでの6%台から、11%後半へと一気に上がるタイミングを突いた。いまだ2分先を走るコーヴィを、単独で追いかけ始めた。
たしかに残り2kmでノヴァクは30秒差にまで詰め寄った。しかし、もはやこれ以上、タイムは縮まらなかった。
54kmもの独走を成功させ、コーヴィが32秒差で逃げ切った。アルメイダ途中棄権、フェルナンド・ガビリアは2位×2回止まり……と決して思い通りのジロにならなかったUAEに、大きな成果をもたらした。なによりコーヴィ個人にとって、生まれて初めてのワールドツアー勝利であり、もちろん初めてのグランツール区間勝利。
アレッサンドロ・コーヴィ
「とにかく全力で上り続けた。脚がすごく痛かったし、時には痙攣を起こした。だけどなんとかペダルを回し続けて、やり遂げたんだ。プロとして望み得る最高の成績を手に入れた」(コーヴィ)
ちなみに、ここマルモラーダは、コーヴィにとって、これまでは2019年U23版ジロで総合表彰台から転がり落ちたいわくつきの場所。この日からは、一生忘れられない喜びの山になるに違いない。
ジロの総合を巡る争いも、残り5.5kmでいよいよ動きはじめた。つまりノヴァクが追走を開始したのとほぼ同じ地点で、バーレーンを押しのけ、イネオス・グレナディアーズがプロトン最前列に競り上がった。いまだ集団内に残っていた3人のアシストが、カラパスのために、強烈なテンポを刻んだ。
そして残り約3.5km、マリア・ローザが、誰よりも先にアタックを打った。今大会ここまで何度となく繰り返してきたように、ヒンドレーは、ほぼ瞬時に後輪に飛び乗った。ただ、ここまでと違ったのは、ランダがついて来なかったこと。そしてヒンドレーとカラパスのすぐ眼の前に、ケムナが待っていたこと!
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