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【ジロ・デ・イタリア2022 レースレポート:第12ステージ】マチュー・ファンデルプールを囮に使ったステファノ・オルダーニがプロ初勝利「いつだって勝者のメンタリティは失わずに来た」
サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか先頭集団に誰1人として送り込めなかったイスラエル・プレミアテックから、この日36歳になったアレッサンドロ・デマルキが慌てて後を追い始めたが、数キロ先で断念。一方で、入れ替わるように、同じく逃げ遅れたバルディアーニCSFファイザネ2人とドローンホッパー・アンドローニジョカトリ1人が追走を開始する。すでに55秒のタイム差が開いており、絶望的な「芋掘り」に思えた。しかし約20km先で執念を無事に実らせた。
つまり25人に膨らんだ先頭集団は、順調にプロトンへのリードを広げていく。総合最上位は11分02秒遅れのケルデルマンで、フアン・ロペスのマリア・ローザを脅かさぬ程度に、後方ではトレック・セガフレードがテンポを刻んだ。残り100kmで差は5分ほどにまで広がった。その後しばらくは延々と同じようなタイム差を保ち続けたが、残り50kmを切ると、さらにじわじわと距離は開いていくのだった。
逃げ出すのにはずいぶんと苦労したが、逃げ切りは早々に確信したはずだ。だから区間勝利へ向けた駆け引きも、極めて早い段階で始まった。残り60kmを切った頃から、先頭交代にせっせと励む代わりに、そわそわと辺りを見回す選手が増えてきた。チームメート2人に守られたファンデルプールを、誰もが恐れ、一挙一動を警戒した。
先頭を走るマチュー・ファンデルプール
「今日の僕らの計画は、少なくとも1人は逃げに乗ること。可能であれば複数で前に行くこと。そしてナポリ(第8ステージ)と同じ過ちを犯さないこと。もちろんマチューが僕らのエースで、僕も逃げ中は彼のために働いた。そして誰もがマチューを見ていた。だから、僕らは、カードを切った」(オルダーニ)
やはりアンテルマルシェ・ワンティゴベール・マテリオの仲間と2人で潜り込んでいたロレンツォ・ロータが、残り56km、1人前へと走り出していったのは、単なる「山岳ポイント収集のため」だった。しかし残された逃げ集団内では、一気に争いが加熱した。2人のユンボが交互に加速を試み、ハイス・リームライゼが上手く抜け出した。すかさずオルダーニも後に続いた。山の向こうで3人は合流し、そのまま先を急いだ。
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