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【ジロ・デ・イタリア2022 レースレポート:第5ステージ】仲間を信じ、今シーズン初勝利を飾ったアルノー・デマール「僕がすべきは諦めず、ひたすら忍耐強く頑張ることだけだった」
サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか「外側からは、カーブが多く、荒れたスプリントに見えたかもしれない。でも内側にいた僕にとっては、すべてがスムーズに進んだ。仲間がお膳立ててくれたおかげで、僕はただ我慢強く待つだけでよかった。そして加速を決めた時、脚はすぐに反応した。瞬時に良い結果が取れると悟った」(デマール)
ひたすらまっすぐフィニッシュラインへと突き進み、そして両手を突き上げた。勝利の喜びの直後に、大きな安堵感に包まれた。昨10月パリ〜トゥール以来7ヶ月ぶりの勝利。デマール本人のためにも、自分を信じ働き続けてくれたチームメートに報いるためにも、必要な勝利だった。
2年前にも同じ山を越えて、大会1勝目を飾った。これが連勝への起爆剤となるだろうか。デマールにとっては2019年1勝、2020年4勝に続くジロ区間6勝目。また2年前は区間2勝目の後にポイント賞首位に上がったが、今年は早々とマリア・チクラミーノを身にまとった。
ガビリアは変速機トラブルで2位に泣き、あえて後方に下がったニッツォーロは3位止まり。ダヴィデ・バッレリーニは4位でカヴの不在を立派に埋め、ギルマイはフェンスに2度ぶつかりそうになりながらも5位に食い込んだ。そしてファンデルプールは、カオスの中で前を塞がれ、フィニッシュまで400m手前で踏み止めた。マリア・ローザを失った翌日に、チクラミーノも脱ぐことになった。
カヴェンディッシュとユアンは11分57秒遅れで、長く苦しいステージを走り終えた。総合勢は問題なく揃って先頭集団でフィニッシュし、1日中集団前方で存在感を示したフアン・ロペスは、2日目のマリア・ローザ(とマリア・ビアンカ)表彰台を楽しんだ。
フアン・ロベス
「ばら色の人生はなんて素敵なんだろう!いまだに信じられない。たくさんの選手から『おめでとう』の声をかけられたし、キャリア最高の時間だ。本当に夢の中で生きているような気分」(フアン・ロペス)
メッシーナ港から、イタリア本土へと渡る前に、シチリアの英雄ヴィンチェンツォ・ニバリは「これが僕にとって最後のジロになる」と語った。3大ツールと2つのモニュメントを誇る偉大なるチャンピオンは、自らが自転車を始めた町で、自らを愛するティフォジたちの前で、その時が来たことを穏やかに告げた。
文:宮本あさか
宮本 あさか
みやもとあさか。パリ在住のスポーツライター・翻訳者。相撲、プロレス、サッカー、テニス、フィギュアスケート、アルペンスキーなど幼いときからのスポーツ好きが高じ、現在は自転車ロードレースの取材を中心に行っている。
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