人気ランキング
J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題
コラム&ブログ一覧
【ジロ・デ・イタリア2022 レースレポート:第3ステージ】9年ぶりのジロの舞台で大会16勝目!37歳を迎えるカヴェンディッシュ「僕は決して最強でも最速でもなかったけど、こうして勝ってきた」
サイクルロードレースレポート by 宮本 あさかフィニッシュまで60kmを切り、イスラエル・プレミアテックが隊列を組み始めたのは、なにもジャッコモ・ニッツォーロのスプリント準備のためだけではなかった。残り12.6km地点に待ち構える4級峠の前に、どうしても逃げの3人を吸収したかった。ファンデルプールの代理で山岳ジャージを着ていたリック・ツァベルに、ポイント収集のチャンスをもたらすためだ。
後方からの圧力が高まっていくのを察知した逃げ集団は、最後の抵抗を試みた。25秒にまで減ったリードをどうにか守ろうと、残り45km、リーヴィが速に転じた。バイスも必死に食らいついた。逆にバイスがアタックを打ち、リーヴィが追いかける場面も見られた。
しかしスプリンターチームはもちろん、ついには総合系チームも隊列を組み上げ、神経質に場所取りと加速を繰り返すプロトンから、逃げ切ることなど不可能だった。残り29km、バイスのフーガ(逃げ)距離が1日目と合わせて354kmに達した時点で、無情にも前から引きずり降ろされた。
リック・ツァベル
ひとつの大きな塊となって、プロトンはこの日唯一の難関へと突入した。すると、山頂にかけられたわずかなポイントをさらい取るために、パスカル・エーンコーンが大胆に飛び出した。もちろんツァベルも慌てて続いた。
前日の個人タイムトライアルで「平坦部分」で体力をできる限り温存しーーツァベルのタイムは下から2番目、エーンコーンは下から6番目ーー、「登坂部分」で1位と2位のタイムを叩き出すという、まったく同じ作戦を実行した両者は、この日は山頂で直接対決スプリント。エーンコーンが先頭通過で3ポイント、次点ツァベルが2ポイントを収集し、両者共に計5ポイントずつで並んだ。
最終的に、総合順位の比較で、ツァベルが上回った。かつて「キング・オブ・スプリンター」ジャージをツールで6回、ブエルタで3回勝ち取った偉大なるエリックの息子は、昨ジロ1日目に続いて、人生2回目のグランツール山岳ジャージ着用権利を手に入れた。
あわせて読みたい
J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題
ジャンル一覧
人気ランキング(オンデマンド番組)
-
Cycle*2024 ラ・ブエルタ フェメニーナ 第1ステージ
4月28日 午後10:45〜
-
4月21日 午後7:30〜
-
5月1日 午後9:00〜
-
Cycle*2024 ラ・ブエルタ フェメニーナ 第2ステージ
4月29日 午後10:30〜
-
ドキュメンタリー ~The REAL~ 【2023シーズン チーム・ヴィスマ特集】第1章~史上初 3大グランツール制覇へ~ メガロマニアックなアイデア
4月28日 午後11:00〜
-
Cycle*2024 ラ・ブエルタ フェメニーナ 第3ステージ
4月30日 午後10:30〜
-
Cycle*2024 ラ・ブエルタ フェメニーナ 第4ステージ
5月1日 午後10:30〜
-
4月7日 午後6:05〜
J SPORTSで
サイクル ロードレースを応援しよう!