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サイクル ロードレース コラム 2022年5月9日

【ジロ・デ・イタリア2022 レースレポート:第3ステージ】9年ぶりのジロの舞台で大会16勝目!37歳を迎えるカヴェンディッシュ「僕は決して最強でも最速でもなかったけど、こうして勝ってきた」

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
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フィニッシュまで60kmを切り、イスラエル・プレミアテックが隊列を組み始めたのは、なにもジャッコモ・ニッツォーロのスプリント準備のためだけではなかった。残り12.6km地点に待ち構える4級峠の前に、どうしても逃げの3人を吸収したかった。ファンデルプールの代理で山岳ジャージを着ていたリック・ツァベルに、ポイント収集のチャンスをもたらすためだ。

後方からの圧力が高まっていくのを察知した逃げ集団は、最後の抵抗を試みた。25秒にまで減ったリードをどうにか守ろうと、残り45km、リーヴィが速に転じた。バイスも必死に食らいついた。逆にバイスがアタックを打ち、リーヴィが追いかける場面も見られた。

しかしスプリンターチームはもちろん、ついには総合系チームも隊列を組み上げ、神経質に場所取りと加速を繰り返すプロトンから、逃げ切ることなど不可能だった。残り29km、バイスのフーガ(逃げ)距離が1日目と合わせて354kmに達した時点で、無情にも前から引きずり降ろされた。

リック・ツァベル

リック・ツァベル

ひとつの大きな塊となって、プロトンはこの日唯一の難関へと突入した。すると、山頂にかけられたわずかなポイントをさらい取るために、パスカル・エーンコーンが大胆に飛び出した。もちろんツァベルも慌てて続いた。

前日の個人タイムトライアルで「平坦部分」で体力をできる限り温存しーーツァベルのタイムは下から2番目、エーンコーンは下から6番目ーー、「登坂部分」で1位と2位のタイムを叩き出すという、まったく同じ作戦を実行した両者は、この日は山頂で直接対決スプリント。エーンコーンが先頭通過で3ポイント、次点ツァベルが2ポイントを収集し、両者共に計5ポイントずつで並んだ。

最終的に、総合順位の比較で、ツァベルが上回った。かつて「キング・オブ・スプリンター」ジャージをツールで6回、ブエルタで3回勝ち取った偉大なるエリックの息子は、昨ジロ1日目に続いて、人生2回目のグランツール山岳ジャージ着用権利を手に入れた。

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