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サイクル ロードレース コラム 2022年5月4日

【Cycle*2022 エシュボルン・フランクフルト:レビュー】ビッグカムバック!サム・ベネットが359日ぶりの勝利でドイツ籍のボーラ・ハンスグローエにタイトルもたらす

サイクルロードレースレポート by 福光 俊介
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ベネットに敗れはしたものの、2位に食い込んだフェルナンド・ガビリア(UAEチームエミレーツ)、3位のクリストフも、それぞれにチームの勢いを自身の走りに結びつけている印象だ。ガビリアは直後に控えるジロ・デ・イタリアが楽しみになってきたし、クリストフはパヴェステージが待つツールへ調整を進めていく。前回覇者のヤスパー・フィリプセンは車群に沈んで11位だったが、もちろんこのまま静かに引き下がるつもりはないだろう。

ベネットが復活を自らの勝利をもって証明したことにより、群雄割拠のスプリント戦線はより一層熱くなる。2年前にはツール・ド・フランスでポイント賞を獲った男がトップに戻ってきたとあれば、この先の平坦レースは激しさを増すこと必至。各選手のスピードや勝負強さはもちろんだが、リードアウトを含めたチーム力も今後の重要なファクターになる。

そしてこのレースでは、われらが新城幸也(バーレーン・ヴィクトリアス)、中根英登(EFエデュケーション・イージーポスト)の日本人ライダーも元気な走りを見せた。ともに丘陵地帯では集団の前方でチームメートの引き上げ役を務め、その姿は何度も国際映像に映し出された。新城はパリ~ルーベでの落車負傷、中根は体調不良がそれぞれ心配されたが、もう大丈夫。先々への楽しみが膨らむ好走だった。

サイクルロードレースのトップシーンは、いよいよグランツールへ。ジロ・デ・イタリアの開幕がすぐそこに迫っている。さらにその先にはツール・ド・フランスが…。予想をはるかに超えるドラマを目にし、新しい歴史の証人となろうではないか! 充実のシーズンはまだまだ前半戦だ。

文:福光 俊介

福光 俊介

ふくみつしゅんすけ。サイクルライター、コラムニスト。幼少期に目にしたサイクルロードレースに魅せられ、2012年から執筆を開始。ロードのほか、シクロクロス、トラック、MTB、競輪など国内外のレースを幅広く取材する。ブログ「suke's cycling world」では、世界各国のレースやイベントを独自の視点で解説・分析を行う

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