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サイクル ロードレース コラム 2022年4月19日

【Cycle*2022 ラ・フレーシュ・ワロンヌ:プレビュー】最大勾配26%の激坂決戦!熟練のバルベルデやアラフィリップを相手にポガチャルが初の戴冠なるか

サイクルロードレースレポート by 辻 啓
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フラムルージュ(残り1kmアーチ)を経て徐々に増す勾配は、ワロン地域出身で1985年と1989年の優勝者から名前をとった「クロード・クリケリオン コーナー」でピークの26%に達するが、ここで動いてもまだフィニッシュまで400mあるため失速するのが常。熟練の勝負士たちは集団前方でこの連続コーナーを抜けた先、フィニッシュまでおよそ200mを切ったあたりで一気に仕掛ける。すべては集団内のポジションと仕掛けるタイミング。クライマーの中でも、長時間一定出力を出し続けるのが得意なディーゼルエンジン系ではなく、爆発力なパワーを短時間出力するターボエンジン系つまりパンチャー系の選手に有利なレイアウトだ。

参考までに、パリ〜ルーベ出場選手の平均体重が74kg前後だったのに対して、ラ・フレーシュ・ワロンヌ出場選手の平均体重は66kg前後。各チームともに横風を警戒して大柄な選手をメンバー入させているため、表彰台に登る選手に限定するとその平均体重は62kg前後まで下がる。ざっくりと言ってパリ〜ルーベのそれより20kg近く軽い。

最年長選手であり、15回の最多出場で、しかも歴代最多5回勝っているアレハンドロ・バルベルデ(モビスター)にとっては最後のユイ登坂になる。4月25日に42歳の誕生日を迎える師匠ことバルベルデは2022年が自身最後のシーズンと宣言しているが、2021年に3番手でユイの壁を登り切っていることからもわかるように、決して力が落ちているわけではない。

2020年大会のタデイ・ポガチャル

2020年大会に出場したタデイ・ポガチャル

誰よりも勝ち方を知っているバルベルデの最多記録更新に注目が集まるが、絶好調なツール・ド・フランス覇者の前には通用しないかもしれない。グランツールだけでなく精力的にワンデークラシックのタイトルを狙い、今年ミラノ〜サンレモとロンド・ファン・フラーンデレンで圧倒的な登坂力を披露(結果は5位と4位)したタデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ)が2年ぶりにユイに挑戦する。新型コロナウイルスの影響で9月に開催日を移した2020年大会は9位で、2021年は優勝候補に挙げられながら新型コロナウイルスの陽性者がチーム内に出たため欠場した(その後のリエージュで優勝)。2020年大会の優勝者マルク・ヒルシをはじめ、UAEチームエミレーツには自分でも勝利を狙えるアシスト陣が勢揃い。チーム力と登坂力では頭一つ二つ抜け出ている。

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