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サイクル ロードレース コラム 2022年4月18日

【Cycle*2022 パリ~ルーベ:レビュー】イネオス13年目の悲願 ファンバーレが史上最速パヴェ決戦を制する

サイクルロードレースレポート by 辻 啓
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2001年にパリ〜ルーベを制した同じオランダ出身のセルファイス・クナーフェン監督の指示と檄を受けながら、ファンバーレがルーベのヴェロドロームにやってきた。それまでの全長54.8kmの荒れたパヴェとは対照的な、スムーズな競技場のブルーラインを1周半したファンバーレが、その砂埃まみれの顔を両手で覆ってフィニッシュ。オランダ人選手によるパリ〜ルーベ制覇は2014年のニキ・テルプストラ以来。マッチスプリントでキュングを下して2位に入ったファンアールトとの最終的なタイム差は1分47秒で、これは過去10年間で最も大きな1位と2位のタイム差だった。

抱き合って喜ぶファンバーレ

長年イネオス・グレナディアーズを率いるデイブ・ブレイルスフォード代表に抱き寄せられた29歳ファンバーレは、ウィニングバイクをルーベの空高く掲げて雄叫びを上げた。2010年に発足したスカイプロサイクリング時代から数えて13年目で果たしたイネオス・グレナディアーズ初のパリ〜ルーベ制覇。近年グランツールでユンボ・ヴィスマやUAEチームエミレーツの陰に隠れがちだったイギリスチームが、アムステルゴールドレースから続く怒涛のワンデークラシック3連勝を飾った。

「ヴェロドロームに入ってもまだ勝利を信じることができなかった。でもどこを見回しても後続の選手がいなかった。ただただ信じられない。(2週間前の)ロンド・ファン・フラーンデレンの2位に続いてパリ〜ルーベで1位なんて、言葉が見つからない」。目を赤らめたファンバーレは、ファンアールトとキュングとともに表彰台で石畳のトロフィーを受け取った。なお、ファンバーレ、ファンアールト、キュングの3人ともパリ〜ルーベの表彰台は初めての経験。

「これはチームの勝利。イネオスはこの勝利のために尽くしてきた。この数年間は不運続きで結果を出せなかったものの、今ようやく正しい方向に進み始めたんだ」。春を謳歌しているイネオス・グレナディアーズのクラシック組は、波に乗って翌週のラ・フレーシュ・ワロンヌとリエージュ〜バストーニュ〜リエージュで更なるタイトル獲得を狙う。

文:辻啓

代替画像

辻 啓

海外レースの撮影を行なうフォトグラファー

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