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サイクル ロードレース コラム 2022年3月14日

【Cycle*2022 ティレーノ~アドリアティコ:レビュー】走るたびに強くなり、走るたびに勝つ。2年連続大会制覇のポガチャル「今後も新しい挑戦のつもりで走っていく」

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
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3回目の、つまりフィニッシュへと続く坂道に入ると、脚自慢たちは小さなジャブと駆け引きを繰り返す。エヴェネプールもまた、急速な加速を試みた。しかし、残り1kmを切り、昨ジロ区間勝利で自信をつけたヴィクトル・ラフェが攻撃に転じると……すかさずポガチャル自らが穴を埋めに走り、さらには残り450mで先頭に躍り出た。爆発的な速度で坂道を駆け上がるツール・ド・フランス王者の横に、誰一人並ぶことはできなかった。

アタックするポガチャル

アタックするポガチャル

「調子は良かった。それに僕のチームメートたちが、向かい風の中、1日中ハードに牽引してくれたから、それに報いなきゃと思ったんだ」(ポガチャル)

2位ヨナス・ヴィンゲゴーや4位エヴェネプールに、ペダルでつけたタイム差はわずか2秒。ただ区間勝者のボーナスタイム10秒も手に入れ、総合首位に立つには十分だった。エヴェネプールを総合で9秒、ヴィンゲゴーを45秒突き放し、ポガチャルがリーダージャージを身にまとった。

そして、もう2度と、ポガチャルが青い衣を脱ぐことはなかった。5日目のエヴェネプールは、たしかに剥ぎ取ろうと試みた。2日連続で逃げたワレン・バルギルが、イタリアの地での初勝利へと突き進んでいる背後で、残り8kmで仕掛けたのだ。

反応できたのはポガチャルとヴィンゲゴーだけ。3人は猛スピードで先を急いだ。ところが、右折して最後の上りへと入るべきところを……3人は直進してしまう。しかもポガチャルとヴィンゲゴーは素早くUターンで正しい道へと引き返したが、先頭を走っていたエヴェネプールは、折り返してからの集団復帰に手間取った。2秒先んじてフィニッシュしたリッチー・ポート以外の総合ライバルから、タイムを失わなかったことだけが、不幸中の幸いだった。

「レムコが強いことは分かってる。だけど山でどれだけ走れるのか分からない」。こう開幕前に語っていたポガチャルは、第6ステージでその答えの一部を知ることになる。なにより、自らが山で最強であることを、嫌と言うほど見せつけた。

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