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サイクル ロードレース コラム 2021年8月15日

【ブエルタ・ア・エスパーニャ2021 レースレポート:第1ステージ】東京五輪・個人TT金メダリストが開幕ステージ制覇!大会3連覇を目指すログリッチ「いまだ初日を終えただけ」

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
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山をもっともっと高速で駆け上がったセップ・クスにも、アランブルは負けなかった。山はクスより7秒遅かったが、下りとその後の平坦部分では、16秒も早く走った。ところで山岳ジャージを手にした純正クライマーに対して、わずか2秒遅れで山頂を越えたのがセップ・ファンマルク。ずばり青玉ジャージ獲りに向かったのだとか。ただし同じセップながらも、後者はご存知、石畳スペシャリスト。おかげで後半は「タンクが空っぽ」になり、最終的には1分27秒遅れの180位で初日を終えている。

また翌2日目平坦ステージの終わりにマイヨ・ロホ着用を夢見るライバルスプリンターたちの、わずかな希望をも、アランブルは蹴散らしたようにみえる。すでにブエルタで3日、ジロで8日、総合リーダーを着た経験のあるマイケル・マシューズは8秒突き放した。そもそもマシューズは首位からすでに14秒遅れ(9位)ているから、単なる大集団フィニッシュでは逆転総合首位に立つことはできない。ボーナスタイムは中間ポイントで最大3秒、フィニッシュで最大10秒。数字の上で可能なのは、総合12秒遅れの7位、新人賞ジャージをまとうアンドレア・バジオーリまで。

ただ、アランブルは、念願のグランツール初区間勝利を叶えられなかった。どうしても1人だけ、追い払うことができなかったからだ。それが最後にスタート台に上がった、ログリッチだった。

「もちろんちょっとがっかりしている。区間勝利まであとほんの少しだったんだから。でも正直に言うと、ログリッチが今日の優勝大本命だと予想していたんだ。とにかく、自分のパフォーマンスを誇らしく思うし、僕にとっては良いスタートになった」(アランブル)

東京五輪の個人タイムトライアル金メダリストは、誰の目から見ても明らかに大本命だった。そして前日のオンライン記者会見で「初日TTに勝利の秘訣なんてない。短距離だからスタートからフィニッシュまでひたすら全力で走る。それだけ。いわば全秒・全力さ」と笑っていたログリッチは、その宣言通りに、約8分半の全力疾走を実現させた。

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