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【ブエルタ・ア・エスパーニャ2021 レースレポート:第1ステージ】東京五輪・個人TT金メダリストが開幕ステージ制覇!大会3連覇を目指すログリッチ「いまだ初日を終えただけ」
サイクルロードレースレポート by 宮本 あさかお決まりのテレマークポーズを披露
「フルスピードで突っ走った。どこで差がついたのかは分からない。とにかく高速で上り、下りではコーナーをうまく生き残り、平地ではプッシュし続けなきゃならなかった」(ログリッチ)
ただ実際はスタートはほんの少し控えめに、徐々にペースを上げていったというログリッチは、山頂は同僚クスより3秒遅く=アランブルより4秒早く通過した。果敢にコーナーを攻めた下りと、「ペダルをハードに回し続けた」という平地は、もはや誰よりも早かった。最終的にフィニッシュラインでは、ログリッチのリードは6秒にまで広がっていた。
「ラインを越えた時、もはやなんの力も残っていなかったほどさ」(ログリッチ)
ログリッチにとってグランツール区間12勝目、うち個人タイムトライアルによる成果は6勝目に達した。また2019年ジロ初日TT、2020年ブエルタ初日の山岳ステージに続き、グランツール初日優勝はなんと人生3度目。ちなみに同ジロは5日間守り続けた後、第6ステージで逃げ選手にジャージを譲り、昨ブエルタはやはり6日目に、雨具の着用にもたついているうちに分断にはまり……ジャージを一旦失っている。もちろん、昨秋は奪い奪われの果てに、自身2度目のブエルタ総合優勝を持ち帰っている。
「いまだ初日を終えただけ。3週間レッドジャージを守れるかどうかは状況次第だ。もしかしたら明日が重大なステージになる可能性だって十分にある。難しいステージはこの先もたくさん待ち受けている」(ログリッチ)
たしかにアレクサンドル・ウラソフはわずか14秒遅れで踏みとどまり、ブエルタ集中のため五輪行きを諦めたロマン・バルデも、17秒遅れと満足な結果で終えた。モビスターの「ダブルエース」、エンリク・マス&ミゲルアンヘル・ロペスは、それぞれ18秒差と21秒差と悪くない走りを披露。一方「トリプルエース」で乗り込んできたイネオス勢に関しては、アダム・イエーツ20秒差、五輪ロード金メダリストのリチャル・カラパス25秒差、3大ツール全制覇へ挑むエガン・ベルナル27秒差で並ぶ。またジュリオ・チッコーネが27秒差。昨ブエルタ総合3位ヒュー・カーシーは33秒差。
今ジロでバーレーン・ヴィクトリアスの代替リーダーとして総合2位という立派な成績を収めたダミアーノ・カルーゾは、21秒差に踏みとどまり、今ブエルタこそチームエースとして総合表彰台に乗りたいミケル・ランダは、39秒の遅れを喫した。その2人を支える大役を担い、自身15回目のグランツールに走り出した新城幸也は、ログリッチからちょうど1分遅れで静かに初日を終えている。
文:宮本あさか
宮本 あさか
みやもとあさか。パリ在住のスポーツライター・翻訳者。相撲、プロレス、サッカー、テニス、フィギュアスケート、アルペンスキーなど幼いときからのスポーツ好きが高じ、現在は自転車ロードレースの取材を中心に行っている。
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