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サイクル ロードレース コラム 2021年7月17日

【ツール・ド・フランス2021 レースレポート:第19ステージ】優れた戦術眼と脚で周囲の雑音に訴える区間勝利!モホリッチ「僕らがどれほど大きな犠牲を払っているのか」

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
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まさに同じ頃、プロトン内で、大きな集団落車が発生する。幸いにも目立つ怪我人はいなかったが、たくさんの選手が足止めを喰らった。このちょっとした混乱に紛れて、ミハウ・クフィアトコフスキーとトムス・スクインシュが前進を試みると……なんと瞬時にマイヨ・ジョーヌが背中に飛び乗った!

美しい街並みを走る

美しい街並みを走る

ポガチャル曰く「こんな状況でステージを始めるなんて理想的じゃない」からであり、おそらくUAEチームエミレーツの仲間が数人巻き込まれていたせいでもあった。22歳のボスの一声で、2人は逃げの動きを止め、ほんのわずかな間だけ、プロトン内にも秩序が訪れる。すでに逃げ出していた6人だけは大急ぎで前進を続け、アルペシン・フェニックスが制御するメイン集団に、4分前後の差を保ち続けた。

緊迫した雰囲気は抑えきれなかった。38km地点で再び集団落車が発生する。しかもカヴェンディッシュが巻き込まれ、ちょっとした追走を余儀なくされたものだから、プロトン内のざわつきは徐々に大きくなっていく。

54.3km地点の中間スプリントは、さらなる加速のきっかけとなった。マイケル・マシューズとコルブレッリが、今大会何度目かの熾烈なバトル行った。7位と8位(つまり集団内1位と2位)の座に滑り込んだ2人に対して、上り基調の道で、肝心のカヴの脚は少々止まり気味(10位通過)。そのせいか、この日のウルフパックは、集団コントロールの任務を完全に放棄した。

ついにアタッカーたちの心に再び火がついた。第2の飛び出し合戦が巻き起こった。1度目はマイヨ・ジョーヌに妨げられたクフィアトコフスキーも、改めて前方へ突進した。スピードは恐ろしいほどに上昇し、市街地を通過中にプロトンはいくつかに割れ……ついに大きな塊が前方に出来上がった。スタートから70km。20人が追走集団を作り上げた。

人数が大量だった上に、今大会すでに「独走勝利」をもぎ取っているニルス・ポリッツや、第4ステージであわや逃げ切りの衝撃を作り出したブレント・ファンムールという強脚たちが揃っていた。アルペシン(シルヴァン・ディリエ)とドゥクーニンク(ダヴィデ・バッレリーニ)もそれぞれ人員を送り込んだし、クベカ・ネクストハッシュからはマキシミリアン・ヴァルシャイドというスプリンター本人が飛び乗った。

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