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サイクル ロードレース コラム 2021年5月12日

【ジロ・デ・イタリア2021 レースレポート:第4ステージ】ピンクへの秘めた想いを叶えたデマルキが「最後は古来からの法則が完璧に作用したのさ。そう、ネバーギブアップ」

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
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「最後は古来からの法則が完璧に作用したのさ。そう、ネバーギブアップ」(デマルキ)

ばら色の喜びにベテランが感涙にむせび、メイン集団内では、最終マリア・ローザを狙う者たちによるバトルがいよいよ勃発した。

フィニッシュまで約40kmを残して、ガンナが持てる力を出し尽くした後、総合3位ジョアン・アルメイダと4位レムコ・エヴェネプールを擁するドゥクーニンク・クイックステップが集団制御に乗り出した。ところが残り30kmを切ると、バーレーン・ヴィクトリアスが主導権をむしり取る。上りでも下りでも恐ろしいハイペースを強い、集団の規模を急速に削っていく。最後の山に入ると総合2位トビアス・フォスが千切れ、さらには昨大会4位アルメイダさえ脱落した。

バーレーンの猛攻は、単なるふるい落としだけで終わらなかった。最終山岳の頂上まで約1km、フィニッシュまで残り約4km。総合エースのミケル・ランダ自らが、強烈なアタックを打った。少し先で単独仕掛けていたジュリオ・チッコーネをすぐに回収し、後方を突き放しにかかる。

ミケル・ランダ

ミケル・ランダ

「アップダウン続きだし、この天候だし、難しい1日だった。でも最終盤に周りを見渡したら、顔色のいいライバルなんてひとりもいなかった。だからトライしたのさ」(ランダ)

そんな顔色の良くないライバルたちも、黙ってはいなかった。山頂間際でのアレクサンドル・ウラソフの加速をきっかけに、エガン・ベルナルがカウンターを打ち、ヒュー・カーシーもきっちり穴を埋めた。この3人は大急ぎでランダ&チッコーネに合流すると、ドンブロウスキーから1分37秒後にラインへとなだれ込んだ。

その11秒後にエヴェネプール、ロマン・バルデ、サイモン・イェーツ、ダニエル・マーティンが、34秒後にドメニコ・ポッツォヴィーヴォ、エマヌエル・ブッフマン、ヴィンツェンツォ・ニバリ、パヴェル・シヴァコフ、ジャイ・ヒンドレー、マルク・ソレルがフィニッシュ。ジョージ・ベネットとフォスは2019年ツール総合覇者から1分29秒遅れで、アルメイダは4分21秒遅れで雨と起伏に苛まれた1日を終えた。

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