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【Cycle*2024 フレーシュ・ワロンヌ:プレビュー】唯一絶対の勝負地「ユイの壁」を4回、誰が真っ先に上り詰めるのか
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【ジロ・デ・イタリア2021 レースレポート:第4ステージ】ピンクへの秘めた想いを叶えたデマルキが「最後は古来からの法則が完璧に作用したのさ。そう、ネバーギブアップ」
サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか出場23チーム中17チームが参加し、5チームが複数選手を揃えた大きなエスケープは、すぐにメイン集団から6分半ものリードを奪った。前方に人員を送りそこねたアスタナ・プレミアテックがすぐにタイム差制御に乗り出し、マリア・ローザをまとうフィリッポ・ガンナ本人も、イネオス・グレナディアーズの総合エースたちのために集団牽引役を買って出た。
ただドンブロウスキーが指摘するように、大きな集団だからこそ「全員が協力し合うわけではないし、アタックに警戒し続けなければならない」。デマルキを筆頭に総合首位まで1分以内につける選手が10人、さらに1分半以内も4人潜り込んでいたからなおのこと。フィニッシュまで75kmを残し、早くも逃げは分裂する。この日最初の山岳を利用して、アンテルマルシェ・ワンティゴベール・マテリオの2人組が攻撃を仕掛けたのだ。
前日はタコ・ファンデルホールンがチーム史上初のGT区間優勝をもたらしたが、この日は総合で53秒遅れのヘルマンと57秒遅れのレイン・タラマエが、チーム史上初の「総合リーダージャージ」に意欲を燃やした。総合ではすでに10分以上遅れており、単にチームから「大きな逃げに乗るように」と命じられていたクリストファー・ユールイェンセンも、すかさず2人の賭けに共謀した。悪天候得意なシクロクロススペシャリストが、グランツール山頂フィニッシュ2勝タラマエのために精力的に引いた。ユールイェンセンの高い下り技術も、後続を引き離すのに役立った。残り50kmで、ドンブロウスキー&デマルキが取り残された集団には、約2分差をつけた。
ちょうどこの頃、ドンブロウスキーは、逃げの中から区間勝者が生まれると確信した。たしかに前方の3人には遅れを取ったが、後方メイン集団との差は最大8分にまで広がったからだ。一方のデマルキは、ここで全力の追走を決意する。
「3人が前に飛び出した後、もしかしたらチャンスを失ってしまうかもしれないと、怖かった。それなのに集団は妙に落ち着いていた。だから手遅れになることを恐れたんだ」(デマルキ)
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