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サイクル ロードレース コラム 2013年5月13日

ジロ・デ・イタリア2013 第9ステージ レースレポート

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
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今度はミケーレ・スカルポーニ擁するランプレ・メリダが、すぐに隊列を組んで本格的な加速を仕掛けた。ヘシェダルを少しでも引き離そうと他のチームも協力を惜しまず、すなわち前方へもぐんぐん接近して行った。

「ステージを勝つために、アタックをかけたんだよ」。こんな風に語るカルロスアルベルト・ベタンクールが、最後の4級峠で渾身のアタックを仕掛けたとき、確かにベルコフはいまだフィニッシュラインにはたどり着いていなかった。しかしエスケープの12人中、11人は自らの手で順々に回収していった。その11人目こそが、同じコロンビア出身のパンタソだ。そして「無線が壊れていたんだ」と言うベタンクールは、1つ年上の先輩を必死で追い抜くと、ゴールラインで大喜びをして見せた。ロシア人が歓喜のゴールジェスチャーをたっぷり披露してから、44秒後のことだった。

総合トップ10選手は、ただ1人を除いて、全員が1分03秒後にフィニッシュラインを越えた。昨夜は総合6位に付けていたヘシェダルが、それから1分06秒後に、疲れた顔でやってきた。1年前のマリア・ローザは、総合11位・3分11秒差にまで転がり落ちてしまった。

「ウィギンスとヘシェダルはタイムを失った。それでも彼らが、エヴァンスやスカルポーニと並んで、ボクのメインライバルであることに変わりはない。ジロの第1部は終わった。ボクらのチームは非常に上手くやり過ごしたし、満足しても良いと思う。ただしジロはまだ長い。誰にでも調子の悪い1日が訪れる可能性がある。特に昨日のウィギンスは非常に強かった。メカトラにも関わらず、ステージを勝つ勢いだったんだから」(ニーバリ)

約1週間前にナポリをスタートした207人のプロトンから、10人がすでに大会を去った。翌日は1回目の休養日。雨続きで疲れた体を、選手たちは静かに癒す。ちょうど1週間後にプロトンが立ち向かうガリビエの山頂は、この日、最高でもマイナス3度までしか気温が上がらず、雪が散らついた。約2週間後に通過するステルヴィオ峠も、いまだ深い雪の中である。

宮本あさか

宮本 あさか

みやもとあさか。パリ在住のスポーツライター・翻訳者。相撲、プロレス、サッカー、テニス、フィギュアスケート、アルペンスキーなど幼いときからのスポーツ好きが高じ、現在は自転車ロードレースの取材を中心に行っている。

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