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サイクル ロードレース コラム 2014年9月1日

ブエルタ・ア・エスパーニャ2014 第9ステージ レースレポート

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
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3人はバルベルデからも、23秒をさらい取った。チームメートのキンタナにとっては、マイヨ・ロホ姿の先輩がおとなしく後方に留まってくれたのは、非常に幸いだった。

「ナイロが前方に飛び出した後、僕はフルームの後輪に張り付いた。だってフルームを連れて、キンタナのところまで上がって行くわけにはいかないからね。だから、僕は、ただ背中に張り付いたていた」(バルベルデ、チーム公式HPより)

おかげで、24歳の若者は、思いがけず赤いジャージを譲り受けることになった。2014年ジロでは、第16ステージ、雪のステルヴィオ峠からの「賛否両論」アタックで、マリア・ローザを身にまとった。2014年ブエルタでは、早いタイミングで、マイヨ・ロホが転がり込んできた。

「今日はリーダー交代を予定していなかったんだ。僕は調子がよくて、ただコンタドールのアタックに反応したら、マイヨ・ロホが付いてきた。まだ大会は2週間残っている。最終日までジャージを守りたいけれど、まだこれから先は長い。タイムトライアルでは、フルームが本命だよ。でも総合争いに関しては、僕のナンバーワンライバルは、コンタドールだ」(キンタナ、大会公式リリースより)

そのコンタドールは、わずか3秒差で総合2位につける。ツール第10ステージの落車直後から、必死にリハビリを続けてきた大チャンピオンは、「いまだ全速力のリズムを維持できるだけの調子には至っていない」(個人リリースより)と振り返る。また、総合優勝への野望も、いまだ、はっきりとはむき出しにはしていない。

「脚の調子がどうであれ、この先もトライしなきゃならない。だけど僕は、ブエルタの総合争いに向けて、調整を積んできたわけじゃないんだ。一方で、このレースを勝つために、細部までしっかり準備してきた選手たちがいる。それに、もしかしたら、今日は、そういった選手たちは調子がよくなかったのかもしれないしね。とにかく、ブエルタは、まだ始まったばかりなんだ」(コンタドール、個人リリースより)

ブエルタは、まだ始まったばかりである上に、いまだ総合争いは混沌としている。総合3位には8秒差のバルベルデ、4位に9秒差のアナコナがつける。ラスト2kmで23秒失ったフルームは、総合では28秒差で5位に居座る。総合6位・30秒差のロドリゲスから以下は、たしかにキンタナからすでに1分以上離されている。しかし、翌日の休養日を終えると、第10ステージは個人タイムトライアル。36.7kmの独走競技は、山でタイムを失った一部の者たちにとって、希望を復活させるチャンスになる。

宮本あさか

宮本 あさか

みやもとあさか。パリ在住のスポーツライター・翻訳者。相撲、プロレス、サッカー、テニス、フィギュアスケート、アルペンスキーなど幼いときからのスポーツ好きが高じ、現在は自転車ロードレースの取材を中心に行っている。

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