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長すぎるほどのジャージアピールタイムを手に入れたのは、マルコ・バンディエーラ、ニコラ・ボエム、ニコライ・ミハイロフ、ピエルパオロ・デネグリの4人。最終的にミハイロフは225km、その他3人も224kmも逃げた。……もちろん、フーガ賞(大逃げ勝)の総合上位4席を、彼ら4人が独占した。前日も逃げたバンディエーラが373kmでぶっちぎりの首位に立ち、さらに2位ミハイロフ225km、3位デネグリと4位ボエムが224kmで続く。4位と5位との差は、なんと56km!
そんな勇敢な逃げも、ゴール前20kmで静かに終了した。プロトン全体が、区間の終わりに向けて、戦闘モードに切り替わった。それでも、ティンコフ列車は、第一列目を頑なに守り続けた。ゴール手前14kmほどの上りでは、イヴァン・バッソとマイケル・ロジャースがリーダーを牽引した。下りに入ると、前日41歳の誕生日を迎えたばかりのマッテオ・トザットが、制御役を引き受けた。ゴール前3kmまで、手負いのリーダーを、しっかりと先頭で守り続けた。
区間勝利へ向けた争いは、まずはロット・ソウダルとオリカ・グリーンエッジが激しく列車を戦わせた。ミラノ〜サンレモとリエージュ〜バストーニュ〜リエージュと2つのモニュメントクラシックを制したサイモン・ゲランスに、加えて今サンレモ2位、アムステル・ゴールドレース3位のマイケル・マシューズという「アップダウンクラシックハンター」を2人抱えるオージー軍団に、ピュアスプリンターのアンドレ・グライペルが叶うはずはなかった。なにしろフィニッシュへと向かう道は、延々と登り基調だった。
フラムルージュ手前では、ランプレ・メリダが4人で競り上がってきた。やはり4人残していたオリカから力ずくで先頭を奪い取ると、勾配3〜4%のラストストレートに真っ先に突っ込んでいった。マキシミリアーノ・リケーゼとロベルト・フェラーリが、フィニッシュラインの200m手前まで、全力疾走を行った。すべてはスプリンターのサーシャ・モドロを、最高の位置で発射するために。
「チームの作戦は、モドロが最終盤に残っていたら、リケーゼとフェラーリが彼をリードアウトすること。一方の僕の任務は、他のステージ優勝候補のカバーに回ることだった。だからオリカに付いて行き、それからフィリップ・ジルベールの背後に入った。でも、そこが好ポジションではないと悟って、すぐにゲランスの後輪に飛び乗った」(ウリッシ、公式記者会見より)
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