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ジロ開催委員会のリリースによれば3300mとのことだが、とにかく、大会規則15条で定められている「フィニッシュまで3km以内で落車・パンク・メカトラブルが発生した場合、巻き込まれた選手には、事故が起こった時点で所属していた集団と同じゴールタイムが保証される」という救済措置は発動されなかった。だから体の状態を確認する前に、コンタドールは大急ぎで自転車を探した。チームメートのマッテオ・トザットが、自らのバイクを提供してくれた。ポートも、ヴァシル・キリエンカの少々大きすぎる自転車に飛び乗って、フィニッシュを目指した。
ラスト2kmのうねったコースでは、アシストを2枚残していたランプレが先行した。全てのカーブを攻略し、ラスト500mの最終ストレートに先頭で飛び込んだ。エースのモドロが残り200mで加速を切った。一方で早めにアシストを使いきっていたニッツォーロは、ぴったりとモドロの後輪に姿を潜めていた。ぎりぎり残り75mまで待って、そして飛び出したーー。
「右側に扉が開かれたのが見えたから、そちら側に全力で飛び出した。でも、当然だけど、モドロは僕をフェンス側に押しやろうとするわけで……。こうして、勝利をつかむことが、できなかった。モドロは軌道を変えたけれど、扉を閉じたわけじゃない。彼の立場にいたら、誰だって同じことをするさ」(ニッツォーロ、チーム公式HPより)
激しい接戦の末に、ニッツォーロは人生6度目のジロ区間2位に終わった。ポイント賞でも首位と同ポイント119ptに並んだけれど、「並んだ場合は区間勝利の数の多い方を上位とする」というルールに泣かされた。第2ステージを制しているエリア・ヴィヴィアーニに赤ジャージが手渡され、2位どまりのニッツォーロはポイント賞も2位だった。
やはり今まで、勝ちたくても勝てなかったモドロは、人生初めてのステージ勝利を手に入れた。地元からわずか40kmほどしか離れていないイエゾロの町には、たくさんの友達が応援に訪れていた。
「全てがパーフェクトだった。ずっと長い間追い求めてきた成功を、ついにつかみとった。第2ステージでも失敗した。第6ステージはあとわずかのところまで迫った。でも第7ステージは幸運を逃した。第10ステージでは、逃げ集団にスプリントを取られてしまった。そして今日のゴールは、スプリンターにとって、ミラノ到着前の最後のチャンスだった。その機会を僕は逃さなかった。チームメートたちの素晴らしいサポートに、感謝したい」(モドロ、チーム公式リリースより)
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