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後方のメイン集団では、アスタナが水色の列車を走らせていた。たしかに、第16ステージのモルティローロや、第18ステージのオローニョのような、ドラマチックな動きは見られなかった。しかし、今大会すでに幾度となく繰り返してきたように、黙々と先頭で集団を小さくしていった。最終峠の麓まで6人で隊列を組み、特にコンタドールの周りから徐々にアシストを引き剥がしていった。
ヴィスコンティを吸収した直後だった。カンスタンティン・シウトソウが仕掛けたアタックが引き金となったかのように、総合2位ミケル・ランダが加速を切った。コンタドールは当然のごとく、すぐに後輪に飛び乗った。ライダー・ヘシェダル、アル、クルイスウィク、そしてリゴベルト・ウランも合流し、小さな先頭集団を作り上げた。
続くアルの加速に真っ先に反応したのは、コンタドールではなく……ヘシェダルだった。2012年ジロ総合覇者は、1週目の分断でタイムを大幅に失い、2週目は落車に巻き込まれた。総合優勝の望みはあっけなく遠ざかった。連日のように大逃げにトライしたけれど、区間勝利にも手が届かなかった。前日はコンタドールと協力して先を逃げ、幸いにも、総合順位を1つ上げた(9位)。ただし、史上初のカナダ人グランツール王者は、「トップ10なんかで満足できるはずがない」と語っていた。
ゴール前8.5km、もっと上を目指すために、ヘシェダルは集団から抜け出した。そこから約1km先で、再びアルも加速した。今大会ほんの1日だけマリア・ローザを身にまとった24歳は、白い新人賞ジャージ姿で、がむしゃらに飛び出していった。
コンタドールは、やはり、アルを追わなかった。第16ステージの終わりに総合2位から3位へと陥落し、すでに6分05秒も遅れていたイタリアの星を、自由に先へと行かせた。代わりに5分15秒遅れの総合2位ミケル・ランダの背中に、文字通りぴたりと張り付いた。
「タイム差が近いランダだけを警戒した。最終盤に戦術的決定を下さなければならなかった。ランダとアルが、最終峠で、交互にアタックを仕掛けてくる可能性があったから。もちろん僕だって区間を勝ちたかったさ。でも、選手たちに、ステージ勝利とマリア・ローザのどちらが欲しいかって聞いてごらんよ。みんなマリア・ローザって答えるだろうから」(コンタドール、チーム公式リリースより)
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