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サイクル ロードレース コラム 2021年3月18日

【ティレーノ〜アドリアティコ:レビュー】怪物たちの進化に驚嘆!初戴冠のツール覇者タデイ・ポガチャル「ファンタスティックなシーズンデビュー」

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
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「ツールを勝ったことで、もしかしたら少しプレッシャーは増えたかもしれないけど、まあ、それほどでもないんだ。それに僕は『ボス』的に振る舞うタイプじゃないし」(ポガチャル)

ただ前日のフランスではログリッチが逃げを非情にも飲み込み、少々物議を醸したが、ポガチャルには「マチューを捕まえようという考えはなかった」。飛び出した時点で3分50秒あったタイム差を、10秒に縮めるだけで満足した。その代わりあらゆる総合ライバルには、新たにたっぷりとタイム差を押し付けた。

むろんファンアールトだって勇敢にも1人で追走を試みたのだ。ファンデルプールから49秒差、ポガチャルから39秒差の区間3位にも滑り込んだ。ただしポガチャルとの総合差は1分15秒に広がり、「もはや総合優勝には手が届かないところまで差が開いてしまった」と、事実上の敗北宣言を出した。

それでもすべてを投げ出したわけではない。初日からの5日間、文字通り全開で走ってきたワウトは、翌6日目を自主的に「休息日」と決めた。ずばり、最終日の個人タイムトライアルで、新たなステージ優勝を狙うために。ユンボ・ヴィスマが制御権を放棄したプロトンからは、6選手が抜け出し、マッズ・ウルスシュミットが嬉しい初ワールドツアー勝利を手にした。

個人TTをスタートするファンアールト

個人TTをスタートするファンアールト

そして最終日。「去年からすでに僕の多彩さは見せてきたと思うけど」と自負するように、世界選手権ロード2位・個人タイムトライアル2位・シクロクロス2位のファンアールトが、望み通りにトップタイムを叩き出した。個人TTの現役世界チャンピオンも現役ヨーロッパチャンピオンも押しのけて、区間勝利で始めた2021年ティレーノを、区間勝利で締めくくった。

総合でも2位。前日オールフラットなデンマーク一周で総合優勝の経験はあるが、これほど起伏のある大会でファンアールトが総合表彰台に登るのは初めて。しかも優勝ポガチャルと3位ランダに挟まれ、現役屈指のグランツールライダーたちとのバトルをかいくぐってつかんだ成績だ。

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