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サイクル ロードレース コラム 2020年11月9日

【ブエルタ・ア・エスパーニャ2020 レースレポート:第18ステージ】ログリッチのもとに訪れた美しき栄光の日「See you next year(来年また会いましょう)」

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
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その2大会とも、勝者こそ違えど、最終日の空にはスロベニア国歌が流れた。つまり3つのグランツールのうち2つをスロベニアが独占し、残す1つは英国人の手に渡った。

クリス・フルーム(右)

クリス・フルーム(右)

やはり英国人としてブエルタ・ア・エスパーニャを2度勝ち取ったクリス・フルームに、この日のスタート前、2011年大会の優勝トロフィーが授与された。昨季クリテリウム・ドゥ・ドーフィネでの大怪我からのリハビリ中に、繰り上げ優勝の知らせが飛び込んできたのだ。35歳で新天地へと移るフルームにとって、11年過ごしてきたイネオスで走る最後の日に、実はイネオスにとってもフルームにとっても初めてのグランツールタイトルの証がもたらされた。

「あの年のブエルタこそが、自分にはグランツール総合優勝を争う実力があるのだ、と理解した初めての大会だった。今日は走りながら、ここまでの自分の成長の軌跡を、ずっと考えていたよ」(フルーム)

暦の上ではすでに冬。ようやく変則的なロードレースシーズンの幕が閉じ、選手たちはオフを楽しむことができる。そして約2ヶ月半後、ここスペインでのマヨルカ・チャレンジにて、多くの選手にとっての2021年シーズンが開幕する。

南半球のワールドツアー初戦2大会は残念ながら中止された。しばらくは大陸間移動を避け、ワールドチームは欧州圏内のみでの転戦となるのかもしれない。それでも恐ろしい第2派の真っ只中にありながらも、第1波の時とは違い、欧州の各国政府は「プロスポーツ活動」を積極的に推進する。大丈夫。きっとプロトンは帰ってくる。ログリッチだって表彰台上でこう言っているではないか。See you next year(来年また会いましょう)、と。

文:宮本あさか

宮本あさか

宮本 あさか

みやもとあさか。パリ在住のスポーツライター・翻訳者。相撲、プロレス、サッカー、テニス、フィギュアスケート、アルペンスキーなど幼いときからのスポーツ好きが高じ、現在は自転車ロードレースの取材を中心に行っている。

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