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サイクル ロードレース コラム 2020年10月6日

【Cycle*2020 リエージュ~バストーニュ~リエージュ:レビュー】超豪華な顔ぶれによる最高の戦いはエンディングもドラマチック!「信じることを絶対に止めてはだめなんだ。」(ログリッチ)

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
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続くフォルジュ坂で、人生最後のレースを戦うミヒャエル・アルバジーニが、人生最後のアタックを打つ。2016年に今大会2位に食い込んだアルデンヌ巧者は、来年からスイス代表監督..つまりこの日に最後まで逃げ続けたミヒャエル・シェアーやジーノ・マーダーに、もちろんヒルシの指揮官となる予定だ。2015年フレッシュではアラフィリップと共に表彰台に上がったベテランの背後で、やはりウルフパックがせっせと牽引に励んだ。

このリズムを壊しにかかったのがルイスレオン・サンチェスであり、ポガチャルのチームメートであるルイ・コスタだった。フォルジュ坂のてっぺん間際で飛び出した2人組は、アラフィリップが自ら後を追った。ただ下りで2人をとらえ、さらに後方から集団が追いついてくると、またしてもデヴェナインスが最前列に進み出る。ライバル一同に秩序を強い、最終坂ロッシュ・オ・フォーコンの麓まで黙々と先頭を支配した。

最終坂ロッシュ・オ・フォーコンの序盤で、主導権をむしり取ったのはトム・デュムランだった。リーダーの1人としてツールに乗り込みながらも、途中からログラのために献身的に働いた元ジロ総合覇者は、この日もとてつもないリズムを刻んだ。いまだ60人ほど残っていた先頭集団を、わずか700mほどの力技でずたずたに切り裂いたのだ。

そして冒頭のアラフィリップのアタックへ。

「ロッシュ・オ・フォーコンでは全力で加速した。でも穴は作れなかった」(アラフィリップ)

1週間前の世界選手権では、加速一発で全員を振り切ったアラフィリップだが、この日は4人に追いつかれた。

残り10.5kmの急坂ではヒルシが仕掛けるも、脱落したのはクフィアトのみ。直後にログリッチとポガチャルも1度ずつ加速を切る。それでもこれ以上グループは小さくならない。最後まで先頭に残った4人、つまりアラフィリップ、ヒルシ、ログリッチ、ポガチャルはしばらく警戒しあい、顔を見合わせた後、一時的に協力体制を組むことに決める。なにしろ後方ではマチュー・ファンデルプールが10人ほどの集団を引っ張って、猛烈な追走を仕掛けていたから。

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