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サイクル ロードレース コラム 2020年10月6日

【Cycle*2020 リエージュ~バストーニュ~リエージュ:レビュー】超豪華な顔ぶれによる最高の戦いはエンディングもドラマチック!「信じることを絶対に止めてはだめなんだ。」(ログリッチ)

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
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ポディウム

ポディウム

「後悔はない。次のレースに集中するまで」とも世界王者は言い切る。おそらくこの言葉に嘘はない。だって2週間前のプランシュ・デ・ベルフィーユで、もっともっと深い失望を味わったであろうログリッチが、自転車チャンピオンというものがひたすら嘆くことだけで時を費やすような人種ではないことを、身を持って証明している。

「信じることを絶対に止めてはだめなんだ。最後の数メートルまで、最後の数センチまで、全力を尽くさなきゃならない」(ログリッチ)

ツールでの失敗は「教訓」であり、「成長するためのプロセス」と語るログリッチは、こうして早くも形ある結果を手に入れた。昨秋のブエルタ・ア・エスパーニャでスロベニア人として史上初めてグランツール総合制覇を成し遂げた30歳は、スロベニア人として史上初めてのモニュメント覇者となった。

「重要なワンデーレースでも自分が輝けるはずだと分かっていたし、僕は単なるステージレーサーではないはずだと信じてた。モニュメントを1つも勝てずにキャリアを終えたくなんかなかったよ!」(ログリッチ)

ログリッチと共に表彰台に立ったのは、1998年生まれの2人だった。世界選3位、フレッシュシュ・ワロンヌ1位、そしてリエージュ2位とヒルシは高いワンデー適正を示し、ツール総合優勝とリエージュ3位でポガチャルはなんでもこなせてしまう末恐ろしい器用さを発揮した。両者とも揃って「またこのレースに戻ってくるよ」とコメントしているから、現在22歳の2人は、この先少なくともあと10年はリエージュをもり立ててくれるのだろう。

ちなみに、ある意味で激動のシーズンを送ってきた4人の中で、このレースを最後に休暇に入るのはヒルシだけ。アラフィリップは水曜日のブラバンツ・パイルで速攻リベンジに向かい、18日のツール・デ・フランドルではなんとポガチャルと再度顔を合わせる予定だ。

3ヶ月も家から離れてたというログリッチは、家でゆっくりと勝利の喜びを噛みしめる暇もないままに、10月20日開幕のブエルタ・ア・エスパーニャへ連覇目指して乗り込んでいく。

文:宮本あさか

宮本あさか

宮本 あさか

みやもとあさか。パリ在住のスポーツライター・翻訳者。相撲、プロレス、サッカー、テニス、フィギュアスケート、アルペンスキーなど幼いときからのスポーツ好きが高じ、現在は自転車ロードレースの取材を中心に行っている。

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