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サイクル ロードレース コラム 2020年9月5日

【宮本あさかのツール2020 レースレポート】一瞬たりとも目が離せないペーター・サガンが仕掛けた一流のショー「上手く行くこともあれば、行かないこともある」 /  第7ステージ

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
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しかも今度は新人賞ジャージをまとうタデイ・ポガチャルを筆頭に、ミケル・ランダ、リッチー・ポート、バウケ・モレマ等々の有力者たちが後ろに置き去りにされてしまったものだから……途端に他の総合系チームも加速に協力を開始!前に5人ずつ残したユンボ・ヴィスマとグルパマFDJ、さらに多勢の7人を擁するアスタナが猛烈に先頭交代を繰り返した。

途中ではリチャル・カラパスが、パンクで先頭から消えた。ジョナタン・カストロビエホがあえて下がったせいで、イネオスは2人に数を減らしながらも、ディフェンディングチャンピオンのエガン・ベルナルはしっかりと前列に留まった。

マイヨ・ヴェール争いとマイヨ・ジョーヌ争いが交差した1日。普段なら残り3kmで踏みやめる総合系チームが、1秒でも多くライバルを突き放そうと、この日はフラムルージュをくぐってからも全力で走り続けた。スプリンターたちに主導権が戻ってきたのは、ようやく残り500mを切ってから。エドヴァルド・ボアッソンハーゲンを連れた発射台が最前列に競り上がったのを合図に、小さな集団スプリントが展開した。

それにしても最後まで、驚きに満ちたステージだった。なにしろサガン以上にスプリンターではないはずのジュリアン・アラフィリップが……風専門家集団であるはずのウルフパックから唯一最後まで先頭集団に残った稀代のパンチャーが……スプリントへ参戦したのだ!やはり2日前に失ったマイヨ・ジョーヌを取り戻すために。

「チームにとっては不運だったけれど、僕自体はすごく調子が良かった。前線で集中し続けて、スプリントも試みた」(アラフィリップ)

ただ無念にも、「ルル」はスプリント中にジャスパー・ストゥイヴェンと接触しかけ、チェーンを落としてしまう。その背後では、この日のスペクタクルの最大の功労者、サガンもやはりチェーン落ちの犠牲に。「2回ほど空のペダルを回し、落車しなかっただけでも運が良かったよ」と語ったが、無念にも13位でステージを締めくくった。

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