人気ランキング

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

コラム&ブログ一覧

サイクル ロードレース コラム 2020年3月30日

【プロトンは必ずやって来る!!】Cycle*2013 パリ〜ルーベ カンチェラーラ引退特別番組 〜スパルタクス 伝説の軌跡〜

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
  • Line
マシュー・ヘイマン

2016年大会を制したマシュー・ヘイマン


2016年 マシュー・ヘイマン、光の輪の中へ

予想外の選手が勝つことは、決して珍しいことではない。むしろパリ〜ルーベこそ、実力だけでは勝てない。長い経験や、忍耐力も必要とされる。幸運の女神を味方につけ、メカトラや落車も上手く避けねばならない。

早めの飛び出しが勝利に結びつくことだって、ルーベならしばし起こる。2011年には、残り82㎞で出来上がった先頭集団から、影の仕事人ヴァンスーメレンが逃げ切り勝利を飾った。2018年には210km逃げたディリエが、堂々2位に食い込んだ。

それでも、マシュー・ヘイマンが2016年ルーベを勝ちとった瞬間、とてつもない衝撃が世界中を駆け巡った。本人さえしばらくは、ただ戸惑うばかり。

「だって今朝は勝とうなんて思ってもいなかったから。スタート時の目標はチームメートを助けつつ、楽しむこと。たしかに以前は、野望を抱いて、この大会に乗り込んだこともある。自分自身に重圧をかけたことも」

でもこの年、38歳の誕生日を10日後に控えた大ベテランは、まるでプレッシャーを感じていなかった。2月末の骨折後、復帰わずか3戦目だったせいでもある。約190kmも逃げた果てに、大物たちに追いつかれると、「これでトップ5は確約できたぞ」とむしろ心に余裕が生まれた。しかも大会史上最多5勝目を狙うボーネンを横目で見ていたら、ひどくガチガチなのに気がついた。思い切って長いスプリントを打った。

  • Line

あわせて読みたい

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

ジャンル一覧

J SPORTSで
サイクル ロードレースを応援しよう!

サイクル ロードレースの放送・配信ページへ