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【ブエルタ・ア・エスパーニャ2019 第17ステージ結果速報】平均時速50.6km/hの狂気のレースを制したのはジルベール、キンタナが総合2位へ!
サイクルNEWS by J SPORTS 編集部写真:キンタナ、べネット、スティバル、ジルベール...夢のような逃げメンバーが実現
アランダ・デ・ドゥエロからグアダラハラまでの219.6kmは今大会最長ステージ。山岳は一つもないけれど、大逃げ向きの起伏の多いコースプロフィール、しかも強い風が吹くとなると...。スタートから4kmで横風分断が決まりメイン集団は粉砕され、50人程度の選手が抜け出すことに成功、ドゥクーニンク・クイックステップはマクシミリアーノ・リケーゼ以外のメンバーを送り込んだ。
ナイロ・キンタナ(モヴィスター チーム)、ウィルコ・ケルデルマン(チームサンウェブ)、ジェームス・ノックス(ドゥクーニンク・クイックステップ)、サム・ベネット(ボーラ・ハンスグローエ)らが複数人のアシストを引き連れて逃げに乗ったため、最初の2時間の平均時速が47.6km/hと超高速展開となった。
逃げに乗れなかった総合首位のプリモシュ・ログリッチェ(チーム ユンボ・ヴィスマ)、アレハンドロ・バルベルデ(モヴィスター チーム)、タディ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ)、ラファル・マイカ(ボーラ・ハンスグローエ)らのアシストが牽引するも5分台まで開いたタイム差は縮まらない。
先頭グループは残り距離2.3kmでゼネク・スティバル(ドゥクーニンク・クイックステップ)がロングアタック、フラムルージュをくぐりラスト500mでベネットがスプリントでスティバルを追い抜くも残り150mで失速、背後に貼り付いていたフィリップ・ジルベール(ドゥクーニンク・クイックステップ)がするすると追い抜き今大会2勝目をあげた、スタートからフィニッシュまで219.6kmの平均時速は50.6km/h。
チーム ユンボ・ヴィスマやボーラ・ハンスグローエのアシスト陣は使い切りメイン集団は縮小され、唯一残ったルイスレオン・サンチェス(アスタナ プロチーム)が孤軍奮闘の牽引、5分32秒遅れでフィニッシュ。この日敢闘賞のキンタナが総合6位から2位までジャンプアップ、ケルデルマンは6位、ノックスは8位に順位をあげた。マイカが7位まで順位を落としている。
「チーム8人のうち7人が逃げに乗り狂ったように走った、横風とエシュロンはチームのDNAで私もだいすき。金曜日のトレドで勝利できるよう頑張るつもり」(ジルベール、勝利後インタビュー)
第17ステージ結果
1 フィリップ・ジルベール(ドゥクーニンク・クイックステップ/ベルギー)in 04h 20' 15''
2 サム・ベネット(ボーラ・ハンスグローエ/アイルランド)+ 00h 00' 02''
3 レミ・カヴァニャ(ドゥクーニンク・クイックステップ/フランス)+ 00h 00' 02''
4 ディラン・トゥーンス(バーレーン・メリダ/ベルギー)+ 00h 00' 02''
5 ウィルコ・ケルデルマン(チームサンウェブ/オランダ)+ 00h 00' 02''
6 ジョナス・コック(シーシーシーチーム/ドイツ)+ 00h 00' 02''
7 ローソン・クラドック(EFエデュケーションファースト/アメリカ)+ 00h 00' 02''
8 ティム・デクレルク(ドゥクーニンク・クイックステップ/ベルギー)+ 00h 00' 02''
9 シルヴァン・ディリエ(アージェードゥゼール ラ モンディアル/スイス)+ 00h 00' 02''
10 ジェームス・ノックス(ドゥクーニンク・クイックステップ/イギリス)+ 00h 00' 06''
・・・
14 ナイロ・キンタナ(モヴィスター チーム/コロンビア)+ 00h 00' 10''
28 ミゲールアンヘル・ロペス(アスタナ プロチーム/コロンビア)+ 00h 05' 29''
29 アレハンドロ・バルベルデ(モヴィスター チーム/スペイン)+ 00h 05' 29''
30 プリモシュ・ログリッチェ(チーム ユンボ・ヴィスマ/スロベニア)+ 00h 05' 29''
31 タディ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ/スロベニア)+ 00h 05' 29''
32 ラファル・マイカ(ボーラ・ハンスグローエ/ポーランド)+ 00h 05' 29''
136 新城幸也(バーレーン・メリダ/日本)+ 00h 29' 21''
個人総合順位
1 プリモシュ・ログリッチェ(チーム ユンボ・ヴィスマ/スロベニア)in 66h 43' 36''
2 ナイロ・キンタナ(モヴィスター チーム/コロンビア)+ 00h 02' 24''
3 アレハンドロ・バルベルデ(モヴィスター チーム/スペイン)+ 00h 02' 48''
4 タディ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ/スロベニア)+ 00h 03' 42''
5 ミゲールアンヘル・ロペス(アスタナ プロチーム/コロンビア)+ 00h 04' 09''
6 ウィルコ・ケルデルマン(チームサンウェブ/オランダ)+ 00h 05' 05''
7 ラファル・マイカ(ボーラ・ハンスグローエ/ポーランド)+ 00h 07' 40''
8 ジェームス・ノックス(ドゥクーニンク・クイックステップ/イギリス)+ 00h 08' 03''
9 カールフレドリック・ハーゲン(ロット・スーダル/ノルウェー)+ 00h 10' 43''
10 ディラン・トゥーンス(バーレーン・メリダ/ベルギー)+ 00h 12' 21''
・・・
132 新城幸也(バーレーン・メリダ/日本)+ 03h 27' 39''
ポイント賞
1 プリモシュ・ログリッチェ(チーム ユンボ・ヴィスマ/スロベニア)117 pts
2 サム・ベネット(ボーラ・ハンスグローエ/アイルランド)94 pts
3 タディ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ/スロベニア)92 pts
山岳賞
1 ジョフレ・ブシャール(アージェードゥゼール ラ モンディアル/フランス)50 pts
2 アンヘル・マドラソ(ブルゴスBH/スペイン)44 pts
3 タオ・ゲオゲガンハート(チーム イネオス/イギリス)29 pts
新人賞
1 タディ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ/スロベニア)in 66h 47' 18''
2 ミゲールアンヘル・ロペス(アスタナ プロチーム/コロンビア)+ 00h 00' 27''
3 ジェームス・ノックス(ドゥクーニンク・クイックステップ/イギリス)+ 00h 04' 21''
チーム総合順位
1 モヴィスター チーム(スペイン)in 199h 08' 40''
2 アスタナ プロチーム(カザフスタン)+ 00h 32' 14''
3 チーム ユンボ・ヴィスマ(オランダ)+ 01h 28' 59''
敢闘賞
7 ナイロ・キンタナ(モヴィスター チーム/コロンビア)
第17ステージのリタイア
201 ヘスス・エラダ(コフィディス、ソリュシオンクレディ/スペイン)
第18ステージ 9月12日(木)午後7:15 - 深夜1:30/ J SPORTS 4
[区間] コムニダ・デ・マドリード.コルメナル・ビエホ > ベセミル・デ・ラ・シエラ 177.5km(山岳)/マイヨ・ロホ交代劇があるか?
■コースの特徴
コース地形図はほぼ左右対称。選手たちは2つの1級峠を上って下りた後、道を折り返して、同じ峠を反対側から上って下りる。
ただ1つ目と4つ目は同じ山ではあるものの、山頂の位置も名称も違う。1つ目のナバセラダ峠へ上り詰めた後、約7kmの平地を経て、ようやく下り始める。この下り始めのポイントこそが、4つ目のコトス峠の山頂だ。2つ目と3つ目のモルクエラ峠は、行きは登坂距離13.2km、平均勾配5%の比較的緩やかな上り。帰りは10.4km、6.7%で、山道の後半は軒並み8%超という難しい上りだ。
ちなみに2015年第20ステージとまったく同じ順番で、4つの山を乗り越える。なにかの前兆だろうか。4年前は同コースでマイヨ・ロホ交代劇が起こった。マドリード到着前夜に、アルがデュムランから首位の座を奪い取ったのだ。
あの日、上りで遅れたデュムランは、下りでとどめを刺された。今年もコスト峠からの下り……つまりナバセラダ登坂路=最大10%を超える急勾配のダウンヒルの果てに、フィニッシュラインは引かれている。ただ前回が10kmの下りだったのに対して、今年は約16km。しかもラスト4kmには、再び軽い上りも待っている。
■高低差図
J SPORTS 編集部
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