【ブエルタ・ア・エスパーニャ2019 第2ステージ結果速報】キンタナが逃げのステージ優勝、マイヨ・ロホはニコラス・ロッシュへ移動

写真：ラスト3kmでアタックしたキンタナがそのまま独走で区間優勝

ベニドルムを出発した178選手が向かうのは199.6km先のカルペのフィニッシュ地。2級山岳2つと3級山岳1つを越える丘陵ステージ。サンダー・アルメ（ロット・スーダル）、ウィレム・スミット（チーム カチューシャ・アルペシン）、ヨナタン・ラストラ（カハルラル・セグロス RGA）、アンヘル・マドラソ（ブルゴスBH）の4選手での逃げグループが形成された。

2級山岳、3級山岳を先頭通過したマドラソが山岳ポイント8で今大会初の山岳賞ジャージを手に入れた。メイン集団は最大でタイム差7分開いたものの、そのあとは1〜2分でボーラ・ハンスグローエがコントロール、残り距離31kmで単独アタックしていたアルメを吸収した。

2級山岳アルト・デ・プイグ・ジョレンカ（登坂距離3km、平均勾配9.5％）の急勾配で集団は崩壊、ピエール・ラトゥール（アージェードゥゼール ラ モンディアル）、ダヴィデ・フォルモロ（ボーラ・ハンスグローエ）、ジョージ・ベネット（チーム ユンボ・ヴィスマ）が最初に抜け出し山頂を目指す。マイヨ・ロホ着用のミゲールアンヘル・ロペス（アスタナ プロチーム）、アレハンドロ・バルベルデ、ナイロ・キンタナ（共にモヴィスター チーム）、リゴベルト・ウラン（EFエデュケーションファースト）らも追いつき、バルベルデが先頭で山頂を通過。

ダウンヒルが終わったところ、残り距離21kmで仕掛けたミケル・ニエベ（ミッチェルトン・スコット）をマークしたニコラス・ロッシュ（チームサンウェブ）、プリモシュ・ログリッチェ（チーム ユンボ・ヴィスマ）、キンタナ、ウラン、ファビオ・アル（UAEチームエミレーツ）の6選手が抜け出しハイペースでゴールを目指す。

追走グループではバルベルデやベネットが逃げに乗ったチームメートをアシスト、ヨン・イザギーレ（アスタナ プロチーム）がロペスのために牽引するもタイム差は広がるばかり。残り距離3kmでアタックしたキンタナがそのまま独走状態で区間優勝を果たした。5秒遅れて2位に入ったロッシュが総合首位となりマイヨ・ロホを獲得。追走グループは37秒遅れてフィニッシュ、ロペスは総合5位まで後退した。

「こういったステージ勝利は初めてだと思う、とても美しくて特別だ。チームと私は勝利を欲していて、今日の私たちの働きに結果をもたらすことができた」（キンタナ、勝利後インタビュー）

第2ステージ結果
１　ナイロ・キンタナ（モヴィスター チーム／コロンビア）in 05h 11' 17''
２　ニコラス・ロッシュ（チームサンウェブ／アイルランド）+ 00h 00' 05''
３　プリモシュ・ログリッチェ（チーム ユンボ・ヴィスマ／スロベニア）+ 00h 00' 05''
４　リゴベルト・ウラン（EFエデュケーションファースト／コロンビア）+ 00h 00' 05''
５　ファビオ・アル（UAEチームエミレーツ／イタリア）+ 00h 00' 05''
６　ミケル・ニエベ（ミッチェルトン・スコット／スペイン）+ 00h 00' 08''
７　イギータ・ガルシア（EFエデュケーションファースト／コロンビア）+ 00h 00' 37''
８　タディ・ポガチャル（UAEチームエミレーツ／スロベニア）+ 00h 00' 37''
９　アレックス・アランブル（カハルラル・セグロス RGA／スペイン）+ 00h 00' 37''
10　アレハンドロ・バルベルデ（モヴィスター チーム／スペイン）+ 00h 00' 37''
・・・
11　ピエール・ラトゥール（アージェードゥゼール ラ モンディアル／フランス）+ 00h 00' 37''
12　ウィルコ・ケルデルマン（チームサンウェブ／オランダ）+ 00h 00' 37''
13　エステヴァン・チャベス（ミッチェルトン・スコット／コロンビア）+ 00h 00' 37''
14　ジョージ・ベネット（チーム ユンボ・ヴィスマ／ニュージーランド）+ 00h 00' 37''
15　ミゲールアンヘル・ロペス（アスタナ プロチーム／コロンビア）+ 00h 00' 37''
16　ダヴィデ・フォルモロ（ボーラ・ハンスグローエ／イタリア）+ 00h 00' 37''
17　ビクトル・デラパルテ（シーシーシーチーム／スペイン）+ 00h 00' 37''
18　ラファル・マイカ（ボーラ・ハンスグローエ／ポーランド）+ 00h 00' 37''
102 新城幸也（バーレーン・メリダ／日本）+ 00h 09' 51''

個人総合順位
１　ニコラス・ロッシュ（チームサンウェブ／アイルランド）in 05h 26' 12''
２　ナイロ・キンタナ（モヴィスター チーム／コロンビア）+ 00h 00' 02''
３　リゴベルト・ウラン（EFエデュケーションファースト／コロンビア）+ 00h 00' 08''
４　ミケル・ニエベ（ミッチェルトン・スコット／スペイン）+ 00h 00' 22''
５　ミゲールアンヘル・ロペス（アスタナ プロチーム／コロンビア）+ 00h 00' 33''
６　プリモシュ・ログリッチェ（チーム ユンボ・ヴィスマ／スロベニア）+ 00h 00' 36''
７　ウィルコ・ケルデルマン（チームサンウェブ／オランダ）+ 00h 00' 38''
８　イギータ・ガルシア（EFエデュケーションファースト／コロンビア）+ 00h 00' 40''
９　ダヴィデ・フォルモロ（ボーラ・ハンスグローエ／イタリア）+ 00h 00' 46''
10　ラファル・マイカ（ボーラ・ハンスグローエ／ポーランド）+ 00h 00' 46''
・・・
11　ビクトル・デラパルテ（シーシーシーチーム／スペイン）+ 00h 00' 48''
12　アレハンドロ・バルベルデ（モヴィスター チーム／スペイン）+ 00h 00' 49''
13　エステヴァン・チャベス（ミッチェルトン・スコット／コロンビア）+ 00h 00' 51''
14　ファビオ・アル（UAEチームエミレーツ／イタリア）+ 00h 01' 08''
16　ピエール・ラトゥール（アージェードゥゼール ラ モンディアル／フランス）+ 00h 01' 10''
17　ジョージ・ベネット（チーム ユンボ・ヴィスマ／ニュージーランド）+ 00h 01' 13''
21　ヤコブ・フグルサング（アスタナ プロチーム／デンマーク）+ 00h 01' 39''
23　タディ・ポガチャル（UAEチームエミレーツ／スロベニア）+ 00h 01' 40''
24　フィリップ・ジルベール（ドゥクーニンク・クイックステップ／ベルギー）+ 00h 01' 41''
127 新城幸也（バーレーン・メリダ／日本） + 00h 11' 17''

ポイント賞
１　ナイロ・キンタナ（モヴィスター チーム／コロンビア）25 pts
２　ニコラス・ロッシュ（チームサンウェブ／アイルランド）20 pts
３　プリモシュ・ログリッチェ（チーム ユンボ・ヴィスマ／スロベニア）17 pts

山岳賞
１　アンヘル・マドラソ（ブルゴスBH／スペイン）8 pts
２　アレハンドロ・バルベルデ（モヴィスター チーム／スペイン）5 pts
３　サンダー・アルメ（ロット・スーダル／ベルギー）4 pts

新人賞
１　ミゲールアンヘル・ロペス（アスタナ プロチーム／コロンビア）in 05h 26' 45''
２　イギータ・ガルシア（EFエデュケーションファースト／コロンビア） + 00h 00' 07''
３　アレックス・アランブル（カハルラル・セグロス RGA／スペイン）+ 00h 00' 37''

チーム総合順位
１　チームサンウェブ（ドイツ）in 15h 51' 12''
２　EFエデュケーションファースト（アメリカ）+ 00h 00' 02''
３　モヴィスター チーム（スペイン）+ 00h 00' 06''

敢闘賞
181　アンヘル・マドラソ（ブルゴスBH／スペイン）

第2ステージのリタイア
なし

第3ステージ 8月26日（月）午後11:00 - 深夜1:30/ J SPORTS 4
[区間] イビ、シウダー・デル・フグエテ > アリカンテ 188km／勇敢なる特攻か、集団スプリントフィニッシュか

■コースの特徴
なんとも可愛らしく「おもちゃの町」の別名を持ち、しかも毎年2月には「アイスクリーム祭」が行われるという……子ども心を失わぬ選手たちにとっては素晴らしく魅力的なスタート地から、3日目の戦いは始まる。マイグモ高原とシト高原の周辺をぐるりと巡るステージ前半には、特にめだった難所は存在しない。折り返し地点を過ぎた後に、小さな3級峠を越えるだけ。

勝負を左右するとしたら、終盤に待ち構える3級ティビ峠と……そこから始まるダウンヒルに違いない。山頂からフィニッシュまでの38kmは、途中でほんの小さな「でっぱり」は存在するものの、ひたすら下り基調。勇敢なる特攻が決まるか。それとも地中海岸に開ける巨大なクルーズ港にたどり着く前に、スプリンターチームが状況を完全に制圧するか。

■高低差図