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サイクル ロードレース コラム 2019年7月28日

【ツール・ド・フランス 2019 第20ステージ / レースレポート】驚異の22歳エガン・ベルナルのマイヨ・ジョーヌがほぼ確定。ゲラント・トーマス「この先10年間は自転車界を席巻していくだろう」

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
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<選手コメント>

■ヴィンチェンツォ・ニバリ(バーレーン・メリダ)
(ステージ優勝・ステージ敢闘賞)「フィニッシュラインを越えたときは、やっと解放されたように感じた。最後の数百メートルは永遠に続くように思えた。僕が唯一勝つ道は、遠くからロングアタックに出ることだった。最後の上りに近づきながら、このタイム差ならばフィニッシュまで行けるぞ、と思った。昨年のミラノ~サンレモ以来勝利がなかったから、いいリベンジになったよ。(祖父が亡くなり)ツールをリタイヤして家に帰ることも考えた。けれど、ツールへの敬意から、ここで闘い続けることを選んだ。昨年のラルプ・デュエズでの転倒から、難しい1年間だった。それ以降ひとつのレースも勝てていなかった。だからこれはとても大きなことなんだ」出典:主催者の公式会見より

■エガン・ベルナル(チーム イネオス)
(総合リーダージャージ・新人賞ジャージ)「もうあと少しで総合優勝という結果が公式なものになる。まだ1ステージは残っているけれど、もしすべてが予定通りに行くとしたら、僕は初めてツールを勝ったんだって言えるね。表彰台を狙うユンボ・ヴィスマがペースを上げたせいで、最後の峠はとてもハードだった。けれど、チームとして総合でも有利な位置につけていたし、僕の脚の調子も良かった。とても幸せな気持ちだし、今起きていることを少しずつ受け入れているところ。パリのフィニッシュラインを早く越えてみたい。そうしたら気持ちが落ち着くかもしれない。コロンビアは国として初めてツールを勝とうといているんだ。これば僕だけのものではなくて、国全体の勝利なんだ。コロンビア人はブエルタもジロも勝っているけれど、ツールでの勝利はまだだった。僕がそれを実現したなんて、この上ない栄誉だよ。僕たちにとって、夢だったんだ。数年前、テレビでツールを見ながら、こんなこと起こりっこないと思っていた。でも僕たちはそれを成し遂げた。いろいろな感情が胸の中で入り混じっているよ」出典:主催者の公式リリースより

■ゲラント・トーマス(チーム イネオス)
(総合2位)「1位と2位に入る以上の結果はないね。僕の一つ上にはエガン(・ベルナル)がいるけれど、一つ上に誰かいるとしたらエガンがベストだよ。誰からも良くわかるだろうけれど、僕にとってはクレージーな一年だった。ベストのフォームでツールに来れるように僕はできる限りのことをして、それをうれしく誇りに思うし、初日からチームとして本当にいい走りをしてきたと思う。アメージングなツールだったよ。どんなに一体感のある強いチームなのか、何度も何度も証明してきたと思うし、ツールでどうやって最高の走りをして結果につなげるのかを知っているチームだと思う。その一員でいられることは喜びだ」

■ステフェン・クライスヴァイク(チーム ユンボ・ヴィスマ)
(総合3位)「まず言えるのは、これは僕にとってのご褒美だということ。いつか必ずグランツールの表彰台に立てると信じていた。常に懸命にトレーニングをし、常に集中を保ち、常に自分の職業(profession)とまじめに向き合うことで、たくさんのことを人は成し遂げられる。僕は決してたくさんのレースを勝てる選手ではない。それでも何か形のあるものを手に入れたいと願ってきた。グランツールの表彰台というのは、僕にとってその『何か形があるもの』だった。その中でも特にツール・ド・フランスの表彰台に立つというのは、ものすごいこと。少なくとも僕にとっては、本当に特別なできごと。このために、これまですべてのことをやってきた。自分自身に挑戦してきたんだ。あと少しのときもあったから、どうしても起きてほしかった。それをとうとう、それもツールで実現できたということは、この体験をなおさら美しく感じさせてくれる」出典:チーム公式ページの動画より

■エマヌエル・ブッフマン(ボーラ・ハンスグローエ)
(総合4位)「短縮されてはいたけれど、とても困難なステージだった。最終の上りは本当に長くて、上りの始まりからハイペースだった。途中にいくつかある少し平坦な部分でちょっとは回復できるけれど、精神的にもとても過酷だった。これまで3週間レースをしてきたあとで、集中を失わず、自分を限界までプッシュしつづけなくてはならないんだからね。総合で後ろの選手との間にはマージンがあったから、今日のステージで何かやってみたかった。でも、今日はあまりいい脚じゃなかったから、僕のアタックはうまくいかなかったね。もちろん、4位の結果はこの上なく嬉しいよ。トップ10というもともとの目標に比べたら、大きな結果だ。表彰台からそれほど遠くにはいなかったけれど、単純にクライスヴァイクとトーマスのほうが強かった。これが、このツールで僕が残せる最上の結果だったと思う。でも、また来年以降があるからね」出典:チームの公式リリースより抜粋

■ジュリアン・アラフィリップ(ドゥクーニンク・クイックステップ)
(総合5位)「自分にある力はすべて使った。これ以上の走りをするのは無理だった。どこかの時点で弾けてしまう(力を使い果たして失速すること)かもしれないと覚悟していたけれど、残念ながらその通りになってしまった。今日僕のためにしてくれたことに対して、エンリク・マスに感謝を伝えたい。僕は彼のことをとても誇りに思う。僕は本当に苦しんでいて、彼がいなければ、フィニッシュにたどりつく15分前に僕のレースは終わっていてしまったと思う。限界までの力を出しての結果だから、2位も50位も僕にとっては同じ。このツールで僕が成し遂げたことは、ブリュッセルのスタートで想像していたのとは比べ物にならないくらい大きなものになった。この3週間に僕がやったことを、できるかもしれないなんてこれまで思ったこともなかった。失望なんてどこにもないよ。ただ疲れ果てていて、そして嬉しいだけなんだ。チーム全員にとってすばらしいツールになった。そして、本当に格別な人生の瞬間を味わったんだ」出典:本人の公式サイトより

■ロメン・バルデ(アージェードゥゼール ラ モンディアル)
(山岳賞ジャージ)「ポルカドットのこのジャージは子供のころの僕の夢だった。2015年には最後の山岳ステージで手からすり抜けてしまった。だから、今回手に入れることができて満足だよ。ジャージの色は違うけれど、シャンゼリゼの表彰台に立つのは、7回の出場で合計5回目になる。今年も立つことができて良かった。このツールは自分が望んだようには進まなかったけれど、何がうまくいかなかったかを考える前に、今はまずこのジャージを手に入れたことを喜ぼうと思う。失敗することは仕方ない。でも、最大限の力を尽くさないことは許されないんだ」出典:主催者の公式リリースより

■ペーター・サガン(ボーラ・ハンスグローエ)
(ポイント賞ジャージ)「今ツールの最後の山岳ステージは、とても短かったけれど、まったくラクなステージではなかった。バル・トランスの頂上でレースを終えて、一晩眠ったらもうパリだよ。エマヌエル・ブッフマンにおめでとうだよ。すばらしい走りをして、総合で4位につけたんだ。明日はスプリントステージ。シャンゼリゼで最高のリザルトを出せるように、残っている力を全部出すよ」出典:本人の公式サイトより

コメント翻訳:寺尾真紀

宮本あさか

宮本 あさか

みやもとあさか。パリ在住のスポーツライター・翻訳者。相撲、プロレス、サッカー、テニス、フィギュアスケート、アルペンスキーなど幼いときからのスポーツ好きが高じ、現在は自転車ロードレースの取材を中心に行っている。

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