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サイクル ロードレース コラム 2019年7月18日

【ツール・ド・フランス 2019 第11ステージ / レースレポート】ポケットスプリンター カレブ・ユアンが初の区間勝利を掴む「子供の頃からの夢が叶った」

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
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<選手コメント>

■カレブ・ユアン(ロット・スーダル)
(ステージ優勝)「僕のまず最初の夢はプロの自転車選手になることだった。次の夢は、ツール・ド・フランスに出場すること。そして最後の、究極の夢が、ツールでステージ優勝することだったんだ。集団スプリントではいつもそこにいたのに、少しのところで何度か勝利を逃してしまっていた。5回目の挑戦でやっと勝利を掴むことができて、その歓喜、安堵…大きな意味のある、強い感情を伴った言葉がたくさん頭に浮かんでくるよ。チームは僕を信じ続けてくれたし、僕もチームを、そして自分のスピードを信じることを決してやめなかった。タイミングやポジショニング、そういったすべてが完璧に調和すれば良いだけだった。そしてまさに今日はそれが起こったんだ。レースの最終盤はかなり混乱していたけれど、結果がすべてだからね。これまでのスプリントでうまくいかなかったことが今日はうまくいった。どれだけの嬉しさか、言葉にできないほどだよ。

オーストラリアからヨーロッパにやってきて、プロとして自転車競技の絶対的な頂点を目指す。それには大きな覚悟や意志の強さが必要だ。今日の勝利で、その道のりの一歩を進められたように思う。僕の旅の仲間たちに大きなお礼を言わなくちゃ。まだ病院にいる生まれたばかりの娘を残してツールに来るのは、簡単なことではなかった。けれどもチームはできる限り僕を支えてくれた。スプリンターとして2位や3位の結果ばかりで納得がいかないときも、プレッシャーがかからないよう配慮してくれた。昨日も、スポーツ・マネージャーのマーク・サージャントと長い会話をしたばかりだった。プレッシャーを取りのぞき、最後まで自分を信じ続けるよう力づけることの大切さを彼は本当によく知っているからね」出典:チームの公式リリースより

■ジュリアン・アラフィリップ(ドゥクーニンク・クイックステップ)
(総合リーダージャージ)「ピレネーを楽しみにしているんだ。明日は難しい日になるだろうね。エガン・ベルナルが言ったように、もしかしたら総合狙いの選手はTTに備えて明日は少し脚をセーブするかもしれない。だけど、僕はアタックに備えて心の準備をしているよ。それが総合上位の選手になるか、タイム差を稼ごうとする選手なのかはわからない。こうなるだろう、という考えはない。何が起こっても不思議じゃない。最悪のシナリオも最高のシナリオもあり得る。とにかくマイヨ・ジョーヌを今日も身にまとうことができて本当に幸せに思うし、できる限りの力を尽くしたいという思いでいっぱいだよ」出典:主催者の公式リリースより

■エガン・ベルナル(チーム イネオス)
(新人賞ジャージ)「今日のフィナーレでは落車が起こりかけたから、巻き込まれてタイム差を作らないように集団の前方に上がらなくてはならなかった。昨日が休息日だったから、かんたんな一日ではなかったね。休息日の翌日はいつもハードだけど、今日の最後がスプリントになることは分かっていた。総合争いでタイムロスのある選手がすでに何人かいるから、TTを前に大きなリスクをおかす必要のない、とてもいい立場に僕たちはいると思う。明日はピレネー山岳ステージの初日だし、何が起きるかわからない。とにかく調子が良ければいいなと思う。攻撃に出るにはちょっと早いように感じる。直後に個人TTと難関山岳ステージが控えているからね。けれど、誰かががアタックに出るのは間違いないと思うよ」出典:チームの公式リリースより

■ペーター・サガン(ボーラ・ハンスグローエ)
(ステージ4位・ポイント賞ジャージ)「最後のラウンド・アバウトでクラッシュしなくて本当にラッキーだった。どこにも怪我なくここに立っていられて嬉しいよ。ここからはマイヨ・ヴェールのためのポイントを稼ぎながら、一日一日戦っていくだけ。マイケル・マシューズはポイント賞狙いを諦めたと僕は理解している。ステージ勝利が彼にとっては最優先で、彼の場合、その最大のチャンスは逃げからだ。もしポイント賞ジャージの争いでマシューズと僕が僅差だったら、彼を逃がすことはできないからね」出典:レース主催者の公式リリースより

■ティム・ウェレンス(ロット・スーダル)
(山岳賞ジャージ)「今日はそれほどのストレスはなかった。今日のステージには山岳ポイントがたくさんないから、山岳賞ジャージを失う危険がなかったんだ。明日はまったく別の状況だから、逃げに乗れるようやってみる。明日は山岳ポイントを集めることが重要になるし、そのためには逃げに乗ることが必要なんだ。幸いチームメートのトーマス・デヘントが山岳賞で2位につけているから、僕らのどちらかが逃げに入れればいい。もちろんこのジャージを着続けていたいから、僕らのどちらも逃げに入れたら一番いいけれど。カレブ・ユアンの勝利はとても嬉しいよ。チームで力を合わせてきたし、彼の頑張りがやっと報われたね」出典:主催者の公式リリースより

■アイメ・デヘント(ワンティ・ゴペールサイクリングチーム)
(ステージ敢闘賞)「ゴール前7kmの下りでソロアタックに出て、そのあとは平坦だと思っていたんだ。フィニッシュまでいけるんじゃないかと思った。けれど飛行場のところからの上りは永遠に続くようで、脚が乳酸でいっぱいになっていくのを感じたよ。敢闘賞狙いのソロアタックのために、逃げで僕が力を出し惜しみしたってロセットが言っているって? それは違う。終盤一番力があるのは僕だったから、加速にロセットはついてこれなかったんだ。逃げでは仕事の分担はできていたと思う。ゴール前20kmまでは協力体制で走り、そこからは全力だった。途中で僕はもっと速く行けると思ったから、アタックに出たんだ」出典:レース主催者の公式リリースより

■ディラン・フルーネウェーヘン(チーム ユンボ・ヴィスマ)
(ステージ2位)「勝つときもあれば、負けるときもある。今日は僕が負けたんだ。前回はタイヤ半分の差で勝ったし、今日は同じ差で負けた。今日は集団の中で早くから積極的に動いてみた。それがうまくいって理想的なポジションにいたけれど、マイク(・テウニッセン)がこれ以上は牽けないと感じたタイミングでスプリントに入った。かなりの向かい風があったね。数ミリの差で負けたのは残念だったけれど、それがスプリントだ。スプリントを切ったとき、少し速すぎたと分かっていた。でも両側からライバルたちが来ていて、これ以上待てなかったんだ。勝ちたかったから、残念だよ」出典:チーム公式のリリースより

コメント翻訳:寺尾真紀

宮本あさか

宮本 あさか

みやもとあさか。パリ在住のスポーツライター・翻訳者。相撲、プロレス、サッカー、テニス、フィギュアスケート、アルペンスキーなど幼いときからのスポーツ好きが高じ、現在は自転車ロードレースの取材を中心に行っている。

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