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「またしても、タイムロスを最低限に食いとどめることができた。結局のところ、先に行ってしまったのはほんの小さな集団だけで、ほとんどの総合系選手は僕と同じように孤立させられていた。最後は、自分のやり方で、フィニッシュまで戦った」(デュムラン、チーム公式HPより)
それこそフィニッシュラインまで激勾配が続く山道の、ラスト800mで、ロドリゲスがアタックを打った。マイカもナイロ・キンタナも遅れて加速を試みたが、長くは努力は続かなかった。むしろ最後まで夢中で追いかけ続けたのは、真っ赤なジャージ姿のアルだった。
「まるで気に留める必要もないほど、たいしたことない差だ」(アル、ゴール後インタビューより)
プリトが悠々と山頂にたどり着いたわずか2秒後に、アルはふらふらになりながらもラインを越えた。つまり1秒差で守っていたマイヨ・ロホを、1秒差で失うことになった。
「この1秒リードという状況に、当然だけど、興奮させられたりはしない。でも、とにかく、今ブエルタでは、すでに自分が予測していた以上の成功を収められている。だって区間1勝に、こうしてマイヨ・ロホさえ着ているんだから。最終目標は、マドリードで、表彰台に上がること。もしかしたら、最上段で終われるかもしれないよね?」(ロドリゲス、公式記者会見より)
3年ぶりに、マイヨ・ロホに袖を通したロドリゲスは、休養日明けの第17ステージ、「最終走者」として個人タイムトライアルに挑む。2位アルとは1秒差、3位マイカとは1分35秒差、4位デュムランとは1分51秒差で走り出す。
「最高のタイムトライアルにする必要がある。最大限を尽くすよ。デュムランとの差は2分以内だから、厳しい戦いとなるだろう。でも、不可能ではない。明日の休養日に彼はしっかり体力を回復してくるはずだけど、僕らだって戦うさ」(ロドリゲス、公式記者会見より)
昨季の世界選手権個人タイムトライアル3位のデュムランは、今季個人TTだけで3勝を挙げている。うち1つが、バスク一周の最終ステージだ(18.3km)。2位には4秒差で、あのプリトが食い込んでおり(総合優勝も獲得)……。ただし、好走の真実は、ヒルクライマーにも優位に働く、そんなアップダウンコースだったから。一方で休養日明け、水曜日の真剣勝負は、最初から最後までほぼフラットな道が続く全長39kmの道のりだ。
宮本 あさか
みやもとあさか。パリ在住のスポーツライター・翻訳者。相撲、プロレス、サッカー、テニス、フィギュアスケート、アルペンスキーなど幼いときからのスポーツ好きが高じ、現在は自転車ロードレースの取材を中心に行っている。
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