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ゴール前4.5km、勾配が7%台に跳ね上がるゾーンに突入した瞬間だった。パンチャーの脚が炸裂した。激坂巧者(のはずの)カルロスアルベルト・べタンクールだけが一瞬反応したが、すぐに追随は諦めた。ウリッシは1人で追いかけ、あっという間に、前を行く2人に合流した。
「ひとたび追いついてからは、ユンゲルスが自ら協力してくれた」(ウリッシ、チーム公式リリースより)
「ウリッシに追いつかれて、すぐに悟ったんだ。区間勝利は無理だ、って。だから自分の持てる力を、ひたすらタイム差を稼ぐためだけに費やした。フィニッシュ前もスプリントや駆け引きなど考えず、とにかくペダルを回した」(ユンゲルス、ゴール後インタビューより)
ライン手前200mまで、まるでタイムトライアルでも走っているかのように、ユンゲルスは黙々と回し続けた。その背後からウリッシは軽々と飛び出すと、今大会区間2勝目を鮮やかにさらいとった。
区間2位にはアマドールが駆け込み、ボーナスタイムの2秒分だけ(2位6秒、3位4秒)、マリア・ローザとの差を詰めた(24秒)。総合上位勢はその13秒後にフィニッシュラインに雪崩れ込んだ。つまりユンゲルスは大多数の総合本命から13秒+ボーナスタイム4秒=17秒を奪い取り、総合3位との差を1分07秒へと広げた。
いわゆる「総合本命」たちの間では、タイムの変動はなかった。ただデュムランの途中棄権や、ポッツォヴィーヴォとブランビッラの落車による遅れで、数人が順位を自動的に繰り上がった。ちなみにウリッシも、総合で2つ順位を上げて、2分47秒差のトップ10入りを果たしている!
宮本 あさか
みやもとあさか。パリ在住のスポーツライター・翻訳者。相撲、プロレス、サッカー、テニス、フィギュアスケート、アルペンスキーなど幼いときからのスポーツ好きが高じ、現在は自転車ロードレースの取材を中心に行っている。
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