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サイクル ロードレース コラム 2016年7月17日

ツール・ド・フランス2016 第14ステージ レースレポート

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
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英国人とドイツ人の間には、アレクサンドル・クリストフ、サガン、ジョン・デゲンコルブの3人が割って入った。またグライペルは過去5回のツール出場時と同じように、バースデー勝利をつかみ取ることは叶わなかった。

時速36km台でゆっくりと走り終えたツール一行は、翌日からいよいよアルプスへと進路を取る。ピュアスプリンターたちにとっては、試練の日々がやってくる。それでも残り1週間で、スプリント機会は2回残っている。区間4勝のカヴェンディッシュにとって、2009年以来となる1大会6勝=ツール通算32勝も、決して無茶な夢ではない。

「ただ自分の限界を超えるつもりはないんだ。リオ五輪に行く前に、自分で自分の首を絞めるつもりはない。でも、今のところは、すべてが上手くいっている。精神的にも乗っている。だから、最後まで、この調子で続けていきたいね」(カヴェンディッシュ、公式記者会見)

一方の総合ライダーたちにとっては、翌日から、ついに山だらけの楽しい最終週がやってくる。特にモンブランを中心に、4日間のアルプス難関山岳ステージが待っている!!

「確かにこのタイム差(2位以下に1分47秒)のおかげで、僕はほんのちょっとだけ、ほっと息をつく余裕を持てる。でもパリはまだ遠い。アルプスのステージは、どれもすごく難しい」(フルーム、ゴール後インタビュー)

マイヨ・ジョーヌの意見によれば、1)ナイロ・キンタナは3週目にこそ真価を発揮するから要注意、2)アレハンドロ・バルベルデは絶好調だから要注意、3)ティージェイ・ヴァンガーデレンとリッチー・ポートのBMCコンビは要注意、4)バウク・モレマはタイムトライアルで絶好調さを証明したし、なによりモン・ヴァントゥで自分のアタックについてきたから要注意--とのこと。

「明日も、難しい上りと下りが待ち構えている。下見をしたから、よく分かってるんだ。もしかしたら、山頂フィニッシュではないから、過小評価している選手もいるかもしれない。でも、獲得標高は、実に4000mにも上る。きっと明日のステージは、今後の争いの鍵となるよ。特にコロンビエール峠からの最終ダウンヒルは、勝負を大いに左右するだろう」(フルーム、公式記者会見)

宮本あさか

宮本 あさか

みやもとあさか。パリ在住のスポーツライター・翻訳者。相撲、プロレス、サッカー、テニス、フィギュアスケート、アルペンスキーなど幼いときからのスポーツ好きが高じ、現在は自転車ロードレースの取材を中心に行っている。

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