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まるでカオスのような、統率のとれないスプリントを、イェンス・ケウケレールがさらい取った。またしても2016年ブエルタは、グランツール区間「初」勝利をお膳立てした(今大会7人目!)。しかもステージ終盤をベルギーのフランドル人が盛り立てた末に、今大会3人目のフランドル人勝者を輩出した。総合2位クリス・フルーム擁するチームスカイは、今大会初めてエスケープに選手を送り込み、マイヨ・ロホ集団を大いに働かせた。目まぐるしく展開の変わる1日の終わり、総合上位に変動はなかった。
バスクのビルバオへと5年ぶりに帰り着くこの日、前回覇者のバスク人イゴール・アントンのいない集団は(第9ステージでリタイア)、猛烈な場所取り合戦を繰り広げた。いつまでも終わらないアタックの波は、49km地点の1級ラス・アリサス峠への上りで一旦静まった。7選手が飛び出し……、うち1選手(今大会4日間マイヨ・ロホを着用したダルウィン・アタぷま)が落車で後方プロトンへと引き下がり、つまり計6人がしばらく前線で存在感をアピールした。
この春のジロで区間1勝&マリア・ローザ2日間と大活躍を見せたジャンルーカ・ブランビッラを筆頭に、今ツール総合8位のルイ・メインチェス、2013年ブエルタ屈指の難峠アングリル勝者ケニー・エリッソンド、さらにロマン・アルディ。こんな強豪揃いのエスケープ集団に、しかも、スカイのアシストが2人滑りこんでいた。今大会初日マイヨ・ロホであるピーター・ケノーに、バスク生まれのダビ・ロペスガルシアだ!
過去11日間、決して逃げに選手を送り込まなかったチーム スカイが、大胆な作戦に出た。おかげで、最終盤に2級エル・ビベロ峠×2が待ち構えるただでさえナーバスなコースは、ピリピリした雰囲気に包まれた。総合首位ナイロ・キンタナ擁するモヴィスター チームは、否が応でも、集団制御に駆り立てられた。6人に最大2分半ほどのリードを与え、スペインチームは黙々とタイム差保守に務めた。
ラスト50kmを切り、まさに1回目のエル・ビベロに突入した頃だった。後方プロトンの主導権を、突如としてアスタナ プロチームが奪いとった。追走スピードを増し、緊迫感もよりいっそう増した。しかもカザフ集団は、ミニアタックで繰り返しプロトンに揺さぶりをかけた。山をすっかり下り切り、ビルバオの町を通過する頃には、水色隊列が牽引するメイン集団は、逃げ集団を30秒差にまで追い詰めていた。
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