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サイクル ロードレース コラム 2018年7月29日

ツール・ド・フランス2018 第20ステージ レースレポート

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
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ちなみに2つの中間計測地点で最高タイムを叩きだしたのは、フルームではなく、最終走者のトーマスだった。なんとデュムランより第1計測を16秒、第2計測では15秒も早く駆け抜けている。ただし最終的には、デュムランから14秒遅れで、マイヨ・ジョーヌはフィニッシュラインを越えた。

……すなわち総合では1分51秒リードを保ったまま、ゲラント・トーマスが2018年ツール・ド・フランス総合首位の座を守り切った瞬間でもあった。第11ステージで区間勝利と共にマイヨ・ジョーヌを身にまとって以来、常に「バブル」の中に閉じこもり、外界からの雑音をシャットアウトしてきたという「G」だが、さすがにこれ以上、生身の人間らしい感情を抑え込むことは出来なかった。

「まるで突風のようだった。ラインを越えた途端に、とてつもない感動が湧き上がってきた。いまだにその感動に浸っているよ。しかも、びっくりすることに妻があの場に来ていて、おかげでさらにまずいことになった。結婚式以来久しぶりに泣いちゃった」(トーマス、公式記者会見より)

20代前半でトラック競技の五輪&世界チャンピオンに輝き、20代後半でフランドル系石畳クラシックを制したトーマスは、32歳でついにグランツール王者に上り詰めた。マイヨ・ジョーヌ姿でラルプ・デュエズを制した瞬間こそが、今大会最高のハイライトだったと振り返る。パリでのシャンゼリゼ表彰台に上がった瞬間には、ゲラントはどんな感動に襲われるのだろうか。ちなみに個人タイムトライアル後の夜は「ビールとハンバーガー」を楽しむつもりだが、「パリではもっと本格的なお祝いをしたい!」そうだ。

3週間前にヴァンデ県から走り出した176人のプロトンは、7月最後の日曜日、長く厳しい戦いを乗り越えた145人と共にパリへと凱旋を果たす。2012年からの7年間で6回目の英国人総合覇者が……いや、ツール史上初めてのウェールズ人マイヨ・ジョーヌが、世界で一番美しい大通りのど真ん中に設えられる表彰台のてっぺんに立つ。

☐ ツール・ド・フランス 2018
ツール・ド・フランス2018 7月7日(土)~7月29日(日)
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宮本あさか

宮本 あさか

みやもとあさか。パリ在住のスポーツライター・翻訳者。相撲、プロレス、サッカー、テニス、フィギュアスケート、アルペンスキーなど幼いときからのスポーツ好きが高じ、現在は自転車ロードレースの取材を中心に行っている。

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