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【聖和学園高等学校】留学生の高さを恐れることなく、アグレッシブに最後までゴールへアタック | 高校バスケ ウインターカップ2023
ウインターカップコラム by 青木 崇内田理香(聖和学園高等学校)
聖和学園を率いる小野裕コーチとって、今年のウインターカップは自身が指揮するようになってから初のベスト8進出。今野紀花を擁した時でも3回戦が最高だったが、2回戦の星城戦も3回戦の広島皆実も土壇場で競り勝っていた。
準々決勝の相手は、U18トップリーグでの対戦時に59対102で敗れていた京都精華学園。ディマロ ジェシカという高さで圧倒的にアドバンテージを取れるセンターがいて、巧みなゲームメイクをする堀内桜花、オールラウンダーの八木悠香という昨年の優勝を経験しているタレント揃いのチームだ。
そんな京都精華学園に対し、2年生エースの阿部友愛が1Qで11点を奪うなど、聖和学園はリードを奪うシーンもあった。細川真緒、齋藤凌花というポイントガード陣は、留学生のブロックショットを恐れず、積極的にゴールへアタックしたことで、オープンでショットを打てる機会も増えていた。小野コーチはオフェンスのゲームプランについて次のように説明する。
「阿部、阿部というのではなく、ガード陣のアタックだというのがありました」
また、ジェシカとマッチアップしていた2年生の内田理香は、「スピードのミスマッチを活かして、外からドライブとかは結構攻められたんですけど、その後のフィニッシュがうまくいかなかったです」と悔しがったが、1対1で勝負して何度かフィニッシュするなど、チーム最多となる18点を記録。小野コーチが疲労の蓄積で阿部の出場時間に制限をかけたこともあり、内田の奮闘は聖和学園にとって大きな力となっていた。また、1年生の齋藤は緩急を使ってデイフェンダーを抜き去るドライブを武器に、チーム2番目に多い12点を記録するなど、強豪相手でもフィニッシュできることを証明した。
しかし、2連覇を狙う京都精華学園は、徹底してジェシカにボールを供給し、ゴール下で得点を重ね、ハーフタイムまでに25点のリードを奪った。ディフェンスの対応ではファウルトラブルを恐れ、ジェシカにボールが入るとなす術がなくなるなど、後手後手となってしまったのは事実だ。
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