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【能代科学技術】3Q中盤まで2点差と食らいつくも、新校名でのウインターカップ初勝利は来年までお預け | ウインターカップ2022
ウインターカップコラム by 青木 崇県立能代科学技術高等学校 4番 相原一生
能代科学技術として臨んだ2度目のウインターカップは、宇都宮工のアグレッシブに仕掛けるディフェンスでターンオーバーを多発するなど大苦戦。渡邉直洋と杉本唯斗のスターター2人が欠場というアクデントがありながらも3Q中盤まで2点差の接戦に持ち込んでいたものの、フロントラインのファウルトラブルも影響して力尽き、75対103というスコアで1回戦敗退という結果に終わった。
最終的に28点の差が開いたとはいえ、能代科学技術に十分勝機はあった。宇都宮工のゾーン・プレスからの3−2ディフェンスに対し、前半だけで13本のターンオーバー(トータル21本)を犯し、1Q途中の13連続失点で試合の主導権を握られてしまう。前半について小松元コーチは、「今日はちょっと選手がいなかったので、計算が崩れてしまったのですが、粘り強くついていけました。相手の圧というか、ボールをもう少し飛ばしたかったんですけど、心理的なプレッシャーがあった感じですかね」と振り返る。ターンオーバーの多発に加え、安田圭汰と石津光彩が宇都宮工の石川晃希をなかなか止められず、インサイドの攻防で不利な戦いを強いられたことも、2Q中盤で15点差をつけられる要因になった。
ファウルトラブルに陥る選手が出ながらも、粘り強いマンツーマン・ディフェンスを継続した能代科学技術は、徐々に宇都宮工のオフェンスを連続して止める時間帯を作り始める。14点差を追う状況から石津がバスケットカウントとなる3Pプレーを立て続けに決めるなど、9連続得点で追撃開始。2Q1分18秒で相原一生が決めた3Pショットで1点差まで詰め寄ったことは、後半で逆転して勝てるという期待感を持たせた。
3Q序盤はこう着状態で進んだが、6分25秒に石津のフリースロー1本決めて54対56となった直後、能代科学技術は2−2−1のゾーン・プレスで自分たちの流れに持ち込もうとした。しかし、宇都宮工は冷静に対処して数的優位を作ると、新井建が速攻でフィニッシュして4点差。2−3の外から石岡薫が3Pショットで続くなど、宇都宮工は9連続得点でリードを2ケタに広げることに成功する。
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