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野球 コラム 2025年6月11日

【広島好き】カープ、マツダスタジアム通算600勝達成。これまでの節目の勝利を振り返る

野球好きコラム by 大久保泰伸
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マツダスタジアム

6月7日の埼玉西武戦に5-2で勝利し、マツダスタジアム通算600勝を記録しました。

先発の床田寛樹が、9回114球を投げて被安打8、5奪三振、2失点の投球で今季5度目の完投勝利となる6勝目。

打撃陣は、開幕カード以来となる4番に入ったモンテロが先制のタイムリー二塁打と犠飛で2打点、坂倉将吾の5月2日以来となる2号ソロ本塁打などで5点を奪い、今季防御率0点台と絶好調だった今井達也を攻略しました。

マツダスタジアム600勝という節目の勝利は、初の交流戦優勝に向けて勢いがつく1勝となりそうですが、今回はマツダスタジアム節目の勝利について調べてみました。

J SPORTS STADIUM2025

◆初勝利は21歳の誕生日だった前田健太の完封勝利

2009年に開業したマツダスタジアムでの記念すべき初勝利は、同年4月11日の中日戦。先発はこの日が21歳の誕生日だった前田健太。

中日先発・チェンとの7回まで0-0という投手戦を制し、9回118球を投げ切って被安打5、3奪三振で完封勝利をマークしています。決勝点は代打で登場した緒方孝市の押し出し四球によるもので、同球場で2戦目の初勝利となりました。

◆100勝目は『赤いハンカチ王子』、200勝目は復帰した黒田博樹が勝利投手

通算100勝目は2012年5月30日の交流戦・埼玉西武戦。先発は『赤いハンカチ王子』齊藤悠葵で、7回を投げて被安打2、1失点の好投。1点ビハインドの4回に廣瀬純の同点打と石原慶幸のタイムリーで勝ち越し、7回には代打・天谷宗一郎のソロ本塁打と小窪哲也のタイムリーでダメ押し。最後はミコライオが締めて、4-1で快勝しました。

通算200勝目は2015年4月25日の阪神戦。先発はこの年MLBから復帰した黒田博樹で6回3失点。打線は初回に丸佳浩のタイムリーで先制し、同点とされた直後の2回に背番号63だった田中広輔の一塁ゴロが相手失策となって勝ち越し。

その後は新井貴浩、ルーキー野間峻祥、會澤翼のタイムリーなどで加点して11-3と圧勝でした。ちなみにこの試合では、阪神先発の藤浪晋太郎が、打者黒田に内角への際どい投球を連発し、黒田が藤浪に詰め寄るというシーンもありました。

◆300勝目、400勝目の先発はジョンソン

通算300勝目は2017年6月23日の阪神戦。先発はこの年、開幕投手を務めたジョンソンで7回1失点の好投。打線は丸が先制のタイムリー二塁打や2ラン本塁打など3安打3打点、背番号51だった鈴木誠也のタイムリーにエルドレッド、菊池涼介の本塁打などで5回に一挙8点の猛攻など、17安打13得点の猛攻での快勝でした。

この試合では、初回に田中のレフトフェンス際への打球が、ネットとフェンスの境目のラバーに入って本塁打の判定が二塁打に覆る珍プレーも出ています。

通算400勝目は2019年8月13日の巨人戦。先発はこの日もジョンソンで、巨人先発・メルセデスとの投手戦となり、7回無失点。打線は2回に松山竜平のタイムリーでリードしましたが、8回にリリーフ陣が同点とされ、試合は延長戦に。

延長11回裏、満塁のチャンスに代打で登場した磯村嘉孝がレフトへサヨナラ打となる犠牲フライを放ち、6番手に登板した今村猛が勝ち投手となりました。

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◆500勝目は新井貴浩新監督の初勝利

通算500勝目は2023年4月6日の阪神戦。降りしきる雨の中で行われた試合は、6回途中降雨コールドゲームでの勝利となりました。先発の遠藤淳志は5回無失点で、結果的にこの年唯一の勝ち星となっています。

打線は初回に秋山翔吾のタイムリーで先制し、4回にはデビッドソンの2ラン本塁打で追加点。開幕4連敗を喫していた新井貴浩新監督にとって、記念すべき監督初勝利となった試合でした。

節目の勝利を振り返ると、懐かしい名前や印象的なエピソードなど、意外に興味深いことが多いと感じました。今後も700勝、1000勝と、人々の思い出に残る歴史を積み重ねていくことを期待しましょう。

文:大久保泰伸

大久保泰伸

フリーライター、編集者。1969年広島市生まれ、現在は神奈川県在住。出版社勤務を経て、20世紀の終わり頃に独立。別冊宝島野球シリーズの執筆、編集や広島などのOBの著書の編集協力などを行い、同社のプロ野球選手名鑑は創刊時から現在まで関わる。記者活動は2009年にベースボール・タイムズ紙の広島担当でスタートし、15年から野球専門サイトのフルカウントで広島、18年からはDeNA担当も兼務した。

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