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野球 コラム 2025年4月22日

【中日好き】先週の振り返りと今週の展望:調子を上げる新外国人がMVP、そして25日(金)は誰が先発か

野球好きコラム by 加賀 一輝
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ジェイソン・ボスラー(中日ドラゴンズ)

寒の戻りが来たと思ったら、連日の夏日到来……。4月は寒暖差が激しく、体調管理が難しい時期だ。私事ながら、筆者も先週は食あたりから来る胃腸炎を患いダウン。投薬をしながら何とか回復に漕ぎつけた。

そんな中でも中日ドラゴンズのペナントレースは進んでいる。先週の戦いはどんなものだったのか。そして今週の予定・展望はどうなるか。本稿で綴っていきたい。

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◆先週は3勝1敗、初のカード勝ち越しも

まずは先週の振り返りから。週の前半はビジターで広島、後半はホームで横浜DeNAとそれぞれ2連戦を戦った。

・4月15日(火):●1-7 広島
・4月16日(水):◯2-0 広島

敵地・マツダスタジアム初見参となった井上ドラゴンズ。初戦は先発にカイル・マラーを立てるも3回6失点の炎上。来日初黒星を喫した。6点差をつけられての敗戦は今季ワーストで、まさに完敗だった。

2戦目は柳裕也と相手先発・大瀬良大地の投手戦が続き、中盤まで両チーム無得点。均衡を破ったのは新外国人、ジェイソン・ボスラーのバットだった。2死二塁からライト前に落とす適時打で、ドラゴンズに先制点をもたらす。8回にはオルランド・カリステの犠飛で貴重な追加点。投手陣も柳、ジュニオル・マルテ、松山晋也が無失点リレーを完結させた。

・4月19日(土):◯3-2 横浜DeNA
・4月20日(日):◯2-0 横浜DeNA

2日間空いて、土日は横浜DeNAと開幕シリーズぶりの激突。土曜の第1戦は、開幕14回連続無失点のアンソニー・ケイからいきなり2点を先制。1点差に迫られた6回には、中田翔がチーム本拠地初アーチとなるソロを叩き込んだ。投げては高橋宏斗が7回1失点にまとめ、今季初勝利をマークしている。

カード勝ち越しを賭けた2戦目は、先発・松葉貴大が開幕シリーズに続いて好投。持ち前の緩急を織り交ぜる投球と巧みな牽制で相手打線を封じ、7回途中無失点に抑えた。

打線は2回にボスラーが来日初本塁打を、竜党の待つライトスタンドに運び、4回には木下拓哉が適時打を放った。チームは見事カード勝ち越しを決めて3連勝。シーズンの勝率を5割(8勝8敗2分け)に戻した。

◆「勝手に週間MVP」はお立ち台2度の新助っ人

今週の「勝手に週間MVP」はボスラーにしたい。出場3試合のうち2試合でヒーローインタビューを受けており、まさに勝利に直結する働きを見せた。

ヒーローになったのは水曜の広島戦と日曜の横浜DeNA戦。前者が終盤の決勝打、後者は序盤の先制アーチと、チームが得点を欲している時に結果を残す。とても頼もしい存在だ。

ボスラーはマイナー通算162発、昨季は3Aで3割30本塁打の実績を引っ提げ、今季から中日に加入。左の長距離砲として期待は大きく、オープン戦では才木浩人(阪神)から特大の一発。シーズンでの活躍を予感させていたが、3月上旬に右脇腹を痛めて離脱。一軍昇格は4月11日にずれ込んだ。

昇格後は主に「5番・一塁」を任され、1試合1本ペースで安打を重ねている。先の来日初アーチが初の長打でもあった。本領発揮はまだこれからだろう。人間性も穏やかで問題なく、日本野球に溶け込もうとするのが伝わってくるナイスガイ。その一打で今後もチームを明るく照らしてもらいたい。

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◆25日(金)の先発が誰になるか?

中日の今週の予定は以下の通り。2連戦の後、1日空いて3連戦となる。

・4月22日(火)23日(水)vs.巨人(東京ドーム)
・4月25日(金)~27日(日)vs.東京ヤクルト(バンテリンドームナゴヤ)

週の前半は東京ドームへ初の遠征。巨人と2連戦を行う。巨人は先週、2カード連続で勝ち越しと調子が上昇中。特に4番の岡本和真は絶好調で、リーグ3冠を争うほどの打棒を見せている。

先発はマラーと柳が務めるだろう。まだ勝ちのついていないマラーに、ぜひ来日初勝利をプレゼントしたいところだ。

1日空いて、週末は本拠地でヤクルトと対戦する。しばらく連敗が続いていた東京ヤクルトだが、20日の巨人戦で延長サヨナラ勝ち。勢いを取り戻しつつある。村上宗隆は再離脱したものの、その分団結して襲いかかってくると思うと、注意を怠ってはいけない。

土日の先発は高橋宏と松葉で確定的だが、唯一流動的と見られるのが金曜の初戦。一軍登録のままファームで調整するウンベルト・メヒアが有力と考えられるが、ここまでの2試合好投している大野雄大や、ファームで無双中の涌井秀章、三浦瑞樹の抜擢もあり得る。翌週から9連戦が始まるので、そこを見据えての起用になるだろう。

文:加賀一輝

加賀 一輝

加賀 一輝

1988年3月6日、愛知県生まれ。2016年~23年まで『スポーツナビ』にて編集・編成を担当。在職中に五輪・パラリンピックへの派遣、『Number』『文春オンライン』等への寄稿を経験。24年より独立。スポーツに関するライティング、編集、MCなど幅広く活動する。趣味は草野球で、1週間で20イニング投げることも。Xアカウント

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